接着モルタル計算機とは?
接着モルタル計算機は、一定の面積にタイルを貼るために必要な「シンセット(thinset)」の袋数を見積もるツールです。シンセットはセメント系のタイル接着剤で、米国では約50ポンド(約23kg)入りの袋で販売されています。1袋でどれだけの面積を施工できるかは、おもにモルタルを伸ばすコテの歯(ノッチ)の大きさで決まります。歯が大きいほど塗り厚が増え、1袋あたりの施工面積は小さくなります。
※コテの歯サイズや1袋あたりの被覆面積(カバレッジ)は米国製品の規格を前提としています。日本国内の製品では袋の容量や推奨塗り厚が異なる場合があるため、お使いの製品の仕様も必ずご確認ください。
使い方
タイルを貼る予定の総面積を平方フィート(sq ft)で入力し、使用するタイルに合ったコテの歯サイズを選び、ロス率(無駄分)を設定します。10%は、カット時のロス・練り混ぜ時の余り・下地の凹凸などを見込んだ一般的な目安です。計算機は、面積にロス係数を掛け、1袋あたりの被覆面積で割り、整数の袋数に切り上げて結果を表示します。
計算式の解説
基本となる関係式は $$\text{袋数} = \left\lceil \frac{\text{面積} \times \left(1 + \text{ロス率}\right)}{\text{被覆面積}} \right\rceil$$ です。代表的な被覆面積の目安は次のとおりです。1/4"×1/4" の角歯コテで約95 sq ft/袋、1/4"×3/8" で約75 sq ft、1/2"×1/2" で約60 sq ft、3/4" のU字歯コテで約45 sq ft です。1袋単位でしか購入できないため、結果は常に切り上げになります。
計算例
たとえば、200 sq ft の床に 1/4"×3/8" のコテ(75 sq ft/袋)を使い、ロス率10%で施工する場合を考えます。補正後の面積 = \(200 \times 1.10 = 220\) sq ft。袋数 = \(220 \div 75 = 2.93\) となり、切り上げて 3袋 が必要です。
よくある質問
コテのサイズで被覆面積はそんなに変わるの? はい。歯が深くなるとモルタルの使用量はほぼ2倍近くになることもあります。必ずタイルの大きさに合ったコテを選んでください。
ロス率はどれくらい見込むべき? 標準は10%です。斜め張り(ダイアゴナル)や大判タイル、凹凸のある床では15%を目安にしてください。
袋の容量はいつも50ポンド? 多くはそうですが、製品ごとに確認してください。本計算機の被覆面積は、標準的な50ポンド袋を推奨塗り厚で施工した場合を前提としています。