この計算ツールでわかること
重要:アセトアミノフェン(パラセタモール。米国ではタイレノールという名称で市販)は猫にとって極めて毒性が強く、絶対に与えてはいけません。猫は薬を安全に代謝するために必要な肝臓の酵素「グルクロニルトランスフェラーゼ」を十分に持っていないため、市販の錠剤をたった1錠飲んだだけでも命に関わることがあります。このツールは、猫が摂取したアセトアミノフェンの量を体重1kgあたりのミリグラム(mg/kg)で推定し、一般に猫の中毒域とされる約10mg/kgと比較します。
使い方
猫の体重(キログラムまたはポンド)と、摂取したアセトアミノフェンの総量(mg)を入力してください。錠剤の数と種類がわかる場合は掛け算で計算します。レギュラーストレングスのタイレノール錠は1錠あたり325mg、エクストラストレングスは1錠あたり500mgです。本ツールは総ミリグラム数を体重で割り、中毒域を超えているかどうかを表示します。
計算式の解説
計算は体重あたりの用量を求めるだけのシンプルなものです。$$\text{用量}_{mg/kg} = \dfrac{\text{摂取したミリグラム数}}{\text{体重}_{kg}}$$ポンドは「1ポンド=0.4536kg」で換算します。猫では約 \(10\,\text{mg/kg}\) を超える用量が中毒の可能性ありとされ($$\text{中毒の可能性あり:} \text{用量}_{mg/kg} > 10$$)、これを大きく上回ると重篤な中毒症状がよく見られます。猫にとって本当に「安全」な用量は存在しません。
計算例
体重4.5kgの猫がエクストラストレングス錠(500mg)を1錠飲み込んだ場合。$$\text{用量} = \frac{500}{4.5} = 111.1\,\text{mg/kg}$$これは10mg/kgの中毒域をはるかに超えており、ただちに獣医の治療が必要な生命に関わる緊急事態です。
よくある質問
猫のアセトアミノフェン中毒にはどんな症状が出ますか?歯ぐきが茶色や青色になる(メトヘモグロビン血症)、呼吸困難、顔や足の腫れ、よだれ、嘔吐、ぐったりする、尿が濃く黒っぽくなる、などです。これらの症状は数時間以内に現れることがあります。
猫にとってどのくらいのタイレノールが危険ですか?どんな量でも危険です。約 \(10\,\text{mg/kg}\) を超えると中毒域とされますが、ごく少量の摂取であっても緊急で動物病院を受診すべきです。
今すぐ何をすればよいですか?症状が出るのを待ってはいけません。すぐにかかりつけの獣医、夜間救急の動物病院、またはペット中毒相談窓口に連絡してください。正確な含有量と摂取量がわかるよう、薬の包装(パッケージ)を持参しましょう。