この計算ツールでできること
「呼吸によるCO₂排出量計算ツール」は、人が通常の呼吸でどれだけの二酸化炭素を1日・1年で吐き出すかを試算します。呼吸で出るCO₂は、自然界の短期的な炭素循環の一部です(その炭素は食べ物に由来し、もとをたどれば植物が大気中のCO₂を吸収したものです)。とはいえ、生物の授業や人体への素朴な好奇心、室内の換気・空気質の見積もりなど、さまざまな場面で役立ちます。
使い方
まず1分あたりの呼吸数を入力します。安静時の成人では、おおむね毎分12〜16回が一般的です。次に1回の呼吸で吐き出すCO₂量(グラム)を入力します。安静時の目安としてはおよそ1回あたり1グラムがよく使われますが、これは呼吸の深さ、代謝、運動量によって変わります。このツールは1日あたりのCO₂排出量を計算し、それを1年分に換算して表示します。
計算式の解説
1日は1,440分なので、1分あたりの呼吸数 × 1,440 で1日の総呼吸回数が求まります。これに1回あたりのCO₂量(グラム)を掛けると1日あたりのグラム数になり、1,000で割るとキログラムに換算できます。
$$\text{CO}_2\ \left(\tfrac{\text{kg}}{\text{day}}\right) = \frac{\text{Breaths/min} \times 1440 \times \text{CO}_2\text{/breath (g)}}{1000}$$
計算例
たとえば、毎分12回呼吸し、1回につき1グラムのCO₂を吐き出すとします。1日の呼吸回数は \(12 \times 1440 = 17{,}280\)回。1日のCO₂量は \(17{,}280 \times 1 = 17{,}280\ \text{g} = 17.28\ \text{kg}\) です。1年では \(17.28 \times 365 \approx 6{,}307\ \text{kg}\)、つまり約6.3トンになります。
よくある質問
呼吸は地球温暖化の原因になりますか? 正味では原因になりません。吐き出す炭素は、あなた(やあなたが食べた動物)が口にした植物がつい最近吸収したものなので、再び循環するだけです。気候変動で問題になるのは、化石燃料が新たな炭素を加えてしまうことです。
1回の呼吸あたりのCO₂量は実際どのくらい? 安静時で、1回換気量や代謝によりおよそ0.5〜1.5gほどです。運動時には大きく増えます。
そもそも何のために計算するの? 部屋の換気量の見積もり、密閉空間でのCO₂蓄積の把握、教育目的の比較などに役立ちます。