恵方(えほう)とは
恵方とは、その年の福徳をつかさどる歳徳神(としとくじん)がいるとされる方角のことです。陰陽道では、この方角に向かって物事を行うと縁起が良いとされてきました。もっとも身近なのは、2月初旬の節分の行事でしょう。切らずに一本まるごとの太巻き「恵方巻」を、その年の恵方を向いて無言で食べると福を呼び込むと言われています。恵方は、東洋の干支(十干十二支)における、その年の「十干」によって決まります。
使い方
西暦(CE)の年を入力して計算ボタンを押すだけです。その年の十干、伝統的な二十四方位での恵方の名称、そしてスマホの方位磁石でも合わせられるように、おおよその方位角(度数)が表示されます。
計算のしくみ
恵方を決めるのは、西暦の「下一桁」だけです。下一桁は、負の値が出ないように $$d = ((\text{西暦} \bmod 10) + 10) \bmod 10$$ で求めます。この数字によって十干(10種)と、わずか4方向しかない恵方が決まります。4つの方角は5年周期でめぐります。下一桁が4・9なら東北東(約75度)、0・5なら西南西(約255度)、2・7なら北北西(約345度)、1・3・6・8はすべて南南東(約165度)です。4つの数字が南南東に対応するため、南南東がもっとも多く巡ってきます。
計算例
2025年の場合、下一桁は5です。\(d = (2025 \bmod 10) = 5\)。5は十干の「乙(きのと)」にあたり、\(\{0, 5\}\)のグループなので、恵方は西南西やや西(約255度)となります。2024年は下一桁が4で、十干は「甲(きのえ)」、方角は東北東(約75度)です。
よくある質問
なぜ恵方は4方向しかないの? 恵方はその年の十干に結びついていますが、十干(10種)から方角への対応では4つの方位にまとまるため、5年ごとに同じ方角が繰り返されます。
方角名の「やや」とはどういう意味? 伝統的な方位は15度ごとに区切られているため、それぞれの恵方は正確な四隅(北東・南東など)から少しずれた位置になります。そのため「やや西」などの表現が付きます。
この計算は正確? 方角の名称(西南西など)が本来の正式な答えです。度数は、現代の方位磁石で向きを合わせるための目安の値とお考えください。