肺活量とは
適用範囲について:本ツールで用いる日本呼吸器学会(JRS)の式は、日本人を対象として算出された推定式です。一方、ボールドウィン(Baldwin)式は国際的に広く使われています。本ツールは18歳以上の成人を対象とし、あくまで目安となる予測値を示すものです。医学的な診断に代わるものではありません。肺活量(VC:Vital Capacity)とは、できる限り深く息を吸い込んだあと、力いっぱい吐き出せる空気の最大量のことです。スパイロメトリー(呼吸機能検査)における基本的な指標であり、肺の大きさや呼吸機能の状態を反映します。
使い方
まず性別を選び、年齢(18歳以上)を歳単位で、身長をセンチメートルで入力してください。計算結果として、ボールドウィン式による予測値(ミリリットル)と、日本呼吸器学会(JRS)式による予測値の2つが表示されます。JRS式は公表されている式の形のまま計算するとリットルで求まりますが、わかりやすいようにミリリットルへも換算して表示します。
計算式の解説
ボールドウィン式は、性別と年齢で決まる係数に身長(cm)を掛けて求めます。男性は
$$VC_{\text{Baldwin}} = \left(27.63 - 0.112 \times \text{年齢}\right) \times \text{身長 (cm)}$$女性は
$$VC_{\text{Baldwin}} = \left(21.78 - 0.101 \times \text{年齢}\right) \times \text{身長 (cm)}$$で、結果はミリリットルです。一方、JRS式は線形回帰による推定式で、男性は
$$VC_{\text{JRS}} = 0.045 \times \text{身長 (cm)} - 0.023 \times \text{年齢} - 2.258$$女性は
$$VC_{\text{JRS}} = 0.032 \times \text{身長 (cm)} - 0.018 \times \text{年齢} - 1.178$$となります。こちらの結果はリットルで求まります。
計算例
30歳・身長170cmの男性の場合、ボールドウィン式では
$$\left(27.63 - 0.112 \times 30\right) \times 170 = 24.27 \times 170 = 4125.9 \text{ ml}$$となります。JRS式では
$$0.045 \times 170 - 0.023 \times 30 - 2.258 = 4.702 \text{ リットル(約4702 ml)}$$です。2つの予測値は近い値になりますが、計算式の形も、基にしている対象集団も異なります。
よくある質問
どちらの式を使えばよいですか? ボールドウィン式は世界的に広く使われており、JRS式は日本人成人向けに調整されています。実際にスパイロメトリーで測定した値と、両方の予測値を見比べてみるとよいでしょう。
%肺活量(%VC)とは何ですか? 実測した肺活量を予測値で割り、百分率で表したものです。本ツールが出力するのは予測値(基準値)のみです。
子どもにも使えますか? いいえ。これらの式は18歳以上の成人を対象に検証されたもので、子どもには適していません。