この計算ツールでできること
このツールは、犬が有害な可能性のあるものを誤飲してしまったときに、嘔吐を促すために使う3%過酸化水素(市販のオキシドール)の量の目安を計算します。獣医療での一般的なガイドラインは、体重1kgあたり3%過酸化水素を約1〜2mLとされ、体格にかかわらず上限はおよそ45mLです。愛犬の体重を入力し、投与量レート(mL/kg)を選ぶと、必要量をミリリットル(mL)とおおよそのティースプーン数(小さじ1杯≈5mL)で表示します。
必ず守ってほしい安全上の注意
催吐させる前に、必ずかかりつけの獣医師またはペットの中毒相談窓口に連絡してください。酸・アルカリ・漂白剤などの腐食性物質、石油製品、鋭利なものを飲み込んだ場合、また犬の意識がない・けいれんしている・呼吸が苦しそう・すでに嘔吐しているといった場合には、絶対に催吐させないでください。使用するのは3%の過酸化水素のみとし、これより高濃度のものは危険です。投与は1回限りとし、繰り返さないでください。
使い方
1. 愛犬の体重を入力し、キログラム(kg)かポンド(lb)を選びます。2. 投与量レートを1〜2mL/kgの範囲で選びます(控えめに始めたい場合は1mL/kgが目安です)。3. 推奨投与量と、1〜2mL/kgの全範囲を確認します。針を外したシリンジ(注射器)で飲ませ、そのあと犬を優しく歩かせてください。通常10〜15分以内に嘔吐します。
計算式の解説
投与量(mL)= 体重(kg)× レート(1〜2mL/kg)。結果は45mLを上限とします。ポンドで入力した場合は、まず「kg=lb × 0.4536」で換算してから計算します。
$$\text{投与量 (mL)} = \min\left(\text{体重 (kg)} \times \text{レート (mL/kg)},\ 45\right)$$
$$\text{投与量 (mL)} = \min\left(0.4536 \times \text{体重 (lb)} \times \text{レート (mL/kg)},\ 45\right)$$
計算例
体重10kgの犬を1mL/kgで計算すると、3%過酸化水素が10mL必要で、これは小さじ約2杯に相当します。有効範囲(1〜2mL/kg)では10〜20mLとなります。\(10 \times 1 = 10\ \text{mL}\)。体重30kgの犬を2mL/kgで計算すると60mLになりますが、これは上限の45mLを超えるため、投与量は45mLに制限されます。\(\min(30 \times 2,\ 45) = \min(60,\ 45) = 45\ \text{mL}\)。
よくある質問
6%や食品グレードの過酸化水素を使ってもいい?いいえ。使えるのは3%の過酸化水素だけです。これより高濃度のものは、重い内臓障害を引き起こすおそれがあります。
効かなかったらどうすればいい?獣医師の指示なしに2回目を与えないでください。繰り返し投与すると胃を強く刺激してしまいます。
猫にも使える?いいえ。猫に過酸化水素を使うのは推奨されません。このツールは犬専用で、いずれの場合も必ず獣医師の指導のもとで使用してください。