kVA→アンペア換算ツールとは?
このツールは、キロボルトアンペア(kVA)で表される皮相電力を、アンペア(A)で表される電流に換算します。単相・三相の両方に対応しているため、発電機・変圧器・ケーブル・ブレーカー・UPS(無停電電源装置)の容量選定に役立ちます。kVAは有効電力ではなく皮相電力を表すため、この換算では力率を入力する必要はありません。
使い方
まず、対象の系統が単相か三相かを選びます。次に皮相電力(kVA)と系統電圧(V)を入力してください。三相の場合は、線間電圧(例:400V・415V)を使用します。「計算」をクリックすると、結果の電流値(A)が表示されます。
計算式の解説
単相の場合、電流はボルトアンペアに換算した皮相電力を電圧で割った値になります:$$I = \frac{\text{kVA} \times 1000}{V}$$。三相の場合は、線電流の算出に\(\sqrt{3}\)を用います:$$I = \frac{\text{kVA} \times 1000}{\sqrt{3} \times V}$$。係数の1000はキロボルトアンペアをボルトアンペアに換算するためのもので、\(\sqrt{3} \approx 1.732\) は平衡三相負荷における線間量と相量の関係を表しています。
計算例
例として、400Vの三相変圧器が50kVAだとします。このときの電流は $$I = \frac{50 \times 1000}{1.732 \times 400} = \frac{50000}{692.8} \approx 72.2\,\text{A}$$ となります。また、240Vで10kVAの単相負荷の場合は、$$I = \frac{10 \times 1000}{240} \approx 41.67\,\text{A}$$ です。
よくある質問(FAQ)
力率の入力は必要ですか? いいえ、必要ありません。kVAは皮相電力なので、アンペアへの換算は電圧だけで決まります。力率が必要になるのは、kVAとkW(有効電力)を相互に換算する場合のみです。
三相ではどの電圧を使いますか? 400Vや480Vといった線間電圧(相間電圧)を使用してください。
三相に\(\sqrt{3}\)が出てくるのはなぜですか? 平衡三相系統では、全体の皮相電力が「\(\sqrt{3} \times \text{線間電圧} \times \text{線電流}\)」に等しくなります。これを電流について解くと、式に\(\sqrt{3}\)の係数が現れます。