この計算ツールでできること
AWS S3、Google Cloud Storage、Azure Blob Storage、Cloudflare R2 といったオブジェクトストレージサービスの料金は、主に2つの軸で課金されます。1つはAPIリクエストの回数(GET/読み取り、PUT/書き込み・一覧操作)、もう1つは月間で保存しているデータ量です。本ツールはこの両方を合算し、月額のおおよその請求額として表示します。アーキテクチャを決める前に、コスト感を手早くチェックしたいときに役立ちます。
使い方
まず、想定される月間のGET(読み取り)リクエスト数とPUT(書き込み・一覧)リクエスト数を入力します。次に、利用サービスの料金表に記載された「1,000リクエストあたりの単価」をそれぞれ入力してください。さらに、保存しているデータの合計量(GB・月)と、その1GBあたりの単価を入力します。すると、合計額に加えて「リクエスト費用」と「ストレージ費用」の内訳が表示されます。単価はサービス・リージョン・ストレージクラスによって異なるため、必ず利用中のサービスの正確な数値を転記してください。初期表示の値はあくまで参考であり、S3 Standard(us-east-1)の一例です。
計算式の解説
リクエスト料金は「1,000リクエストあたり」で表示されるため、各リクエストの費用は 回数 ÷ 1000 × 単価 で求めます。ストレージは「1GB・月あたり」で表示されるので、単純に GB × 単価 です。合計はこれら3つの要素を足し合わせたものになります。$$\text{料金} = \frac{\text{GET}}{1000}\times\text{GET単価} + \frac{\text{PUT}}{1000}\times\text{PUT単価} + \text{ストレージGB}\times\text{ストレージ単価}$$
計算例
たとえば、GETリクエストを1,000,000回(1,000回あたり$0.0004)、PUTリクエストを100,000回(1,000回あたり$0.005)行い、500GBを保存(1GBあたり$0.023)するケースを考えます。GET費用 = \(1{,}000{,}000 / 1000 \times 0.0004 = \$0.40\)。PUT費用 = \(100{,}000 / 1000 \times 0.005 = \$0.50\)。ストレージ費用 = \(500 \times 0.023 = \$11.50\)。合計は月額$12.40となります。
よくある質問
データ転送量(エグレス)は含まれますか? いいえ、含まれません。エグレス(送信帯域)は別途課金され、料金もサービスごとに大きく異なります。必要に応じて、本ツールの結果に上乗せして見積もってください。
GETとPUTの区別は? 一般に、GET・SELECT・HEAD は「読み取り系」のリクエストです。一方、PUT・COPY・POST・LIST は「書き込み系」に分類され、単価も高めです。これらをそれぞれのグループにまとめて入力してください。
どのサービスで使えますか? 「1,000リクエストあたり」と「1GB・月あたり」で課金するオブジェクトストレージであれば対応できます。S3、GCS、Azure Blob、Backblaze B2、Wasabi、R2 など、各サービスの単価を入力するだけです。