捨石(リップラップ)計算ツールとは?
リップラップ(捨石)とは、護岸や河岸、暗渠の吐口、法面などを侵食から守るために敷き詰める、角ばった割栗石の層のことです。この計算ツールでは、覆いたいエリアの広さ、石を敷く層の厚み、そして石の密度をもとに、必要な捨石の量を立方ヤード(cubic yard)とトン(ton)の両方で見積もれます。なお、フィート・ヤード・トンといった単位は北米などで一般的なヤード・ポンド法に基づいています。
使い方
対象エリアの長さ(length)と幅(width)をフィート単位で入力し、敷きたい捨石層の厚み(depth)をインチ単位で、さらに石の密度(density)を1立方ヤードあたりのトン数で入力します。採石場で産出される一般的なリップラップは1立方ヤードあたり約1.65トンですが、石種や粒度によって1.3〜1.8トン程度まで幅があります。正確な数値は資材の供給業者に確認しましょう。
計算式の解説
まず、覆う面積(長さ × 幅)を求め、厚みをインチからフィートに換算します(厚み ÷ 12)。面積に厚みを掛けると立方フィート単位の体積が求まり、これを27で割ることで立方ヤードに換算します。最後に、立方ヤードに石の密度を掛けることで、重量(トン)が算出されます。
$$\begin{gathered} \text{トン数} = \text{CY} \times \text{密度} \\[1.5em] \text{ただし}\quad \text{CY} = \dfrac{\text{長さ} \times \text{幅} \times \dfrac{\text{厚み}}{12}}{27} \end{gathered}$$
計算例
長さ20フィート × 幅10フィートのエリアを、厚み12インチ(=1フィート)のリップラップで覆う場合を考えてみましょう。密度は1立方ヤードあたり1.65トンとします。面積 = 200平方フィート。体積 = \(200 \times 1 \div 27 = 7.407\) 立方ヤード。重量 = \(7.407 \times 1.65 \approx 12.22\) トンとなります。実際には、石の沈下や下地の不陸(凹凸)を見込んで、少し多めに発注しておくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
捨石はどのくらいの厚みにすべき? 一般的な目安は最大石径の少なくとも2倍以上とされ、中程度の流れの条件では12〜24インチ程度が多く採用されます。
なぜトン数に換算するの? 石は通常、重量単位で販売・搬入されるため、発注の実務ではトンが扱いやすい単位だからです。
多めに注文すべき? はい。ロス・空隙・沈下を見込んで、5〜10%ほど多めに見積もることをおすすめします。