この計算ツールでできること
対象:日本の神式(神葬祭)。本ツールは神道の葬送習俗にもとづき、故人を偲ぶ霊祭の日取りを暦の上で算出します。あくまで神式の年中行事の日程を求めるための文化・宗教的なツールですが、内部の日付計算には世界共通のグレゴリオ暦(西暦)を用いているため、どの地域でもそのまま使えます。なお和暦での入力が意味を持つのは、日本が太陽暦(グレゴリオ暦)を採用した明治6年(1873年)以降に限られます。
霊祭の二つの体系
神式の霊祭は大きく二つに分かれます。一つは没日からの日数で数える短期の「斎日(さいじつ)」で、十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭・百日祭があります。なかでも五十日祭(ごじゅうにちさい)は忌明けにあたる中心的な祭儀で、仏式の四十九日法要にほぼ相当します。もう一つは年単位で営む長期の「式年祭(しきねんさい)」で、一年祭・三年祭・五年祭・十年祭・二十年祭・三十年祭・四十年祭・五十年祭・百年祭があり、満年数で数えます。
使い方
まず暦の種類(西暦、または令和などの和暦)を選び、没年・月・日を入力します。和暦を選んだ場合は元号年をそのまま入力してください(例:令和6年なら「6」と入力すると2024年として扱われます)。「計算」を押すと、すべての霊祭の日取りが一覧で表示されます。斎日は数えた当日の日付をそのまま示します。式年祭は、ご家族が休日に集まりやすいことから、命日(その年の応当日)当日かそれ以前の直近の日曜日に合わせて表示します。曜日も併記しているので、実際の命日との前後関係もあわせて確認できます。
計算式の解説
没日のグレゴリオ暦の日付を \(D_0\) とします。各斎日の日付は単純に \(D_0 + N\) 日で求まります。式年祭はまず応当日 \(A = (\text{没年} + k,\ \text{同じ月},\ \text{同じ日})\) を求め、その曜日 \(w\)(0=日曜)だけ日付をさかのぼらせて、直前の日曜日を導きます。\(A\) がもともと日曜日であれば、そのまま据え置きます。
$$D_0 = \text{Date}\left(\text{Era} + \text{Year},\; \text{Month},\; \text{Day}\right)$$$$\text{Day Rite}_N = D_0 + N \text{ days}, \quad N \in \{10,20,30,40,50,100\}$$$$\begin{gathered} \text{Year Rite}_k = A_k - w \text{ days} \\[1.5em] \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} A_k &= \text{Date}\left(Y_0 + k,\; \text{Month},\; \text{Day}\right) \\ Y_0 &= \text{Era} + \text{Year} \\ w &= \text{weekday}(A_k),\;\text{Sun}=0 \\ k &\in \{1,3,5,10,20,30,40,50,100\} \end{aligned} \right. \end{gathered}$$
計算例
没日が2024年6月15日(土曜日)の場合。五十日祭は2024年8月4日、百日祭は2024年9月23日となります。一年祭にあたる2025年6月15日は日曜日なので、霊祭はそのまま2025年6月15日です。三年祭にあたる2027年6月15日は火曜日なので、直前の日曜日である2027年6月13日にさかのぼります。
よくある質問
なぜ「当日かそれ以前の日曜日」なのですか?式年祭は親族が参列しやすいよう週末に営まれることが多いため、本ツールでは直前の日曜日を返し、あわせて曜日も表示します。実際の命日(応当日)と見比べてご利用ください。
2月29日に亡くなった場合は?応当年が閏年でない場合は、日付を2月28日に繰り下げて扱います。
和暦は使えますか?はい。グレゴリオ暦が用いられるようになった明治6年(1873年)以降に対応しています。それより前の和暦は対応範囲外です。