シップラップ計算機とは?
シップラップ(shiplap)とは、板の端を少しずつ重ねて張ることで、すっきりとしたライン感のある仕上がりを生む木製の壁・天井用パネル材です。欧米のインテリアで人気の張り方で、日本ではあまり馴染みのない単位(フィート・インチ)で板が販売されていることも多いため、必要な枚数の計算がつまずきやすいポイントになります。板が足りなければ作業が止まり、買いすぎれば無駄な出費になります。この計算機は、壁の寸法・板のサイズ・カットやミスに備えたロス率をもとに、壁を覆うのに必要なシップラップ板の枚数を見積もります。
使い方
壁の幅と高さをフィート単位で、板1枚の長さをフィート単位で、そして板の「有効幅(カバー幅)」をインチ単位で入力します。有効幅とは、重ねて張った後に実際に見える面の幅のことで、表示上の公称幅よりやや小さくなるのが一般的です。さらにロス率(廃棄・予備分)を加えます。10%が目安ですが、開口部が多い壁や、シップラップ施工が初めての方は多めに見積もると安心です。計算機は、必要な合計枚数を切り上げて(端数を1枚として)表示します。
計算式の仕組み
まず壁の総面積を求めます:面積 = 壁の幅 × 壁の高さ。板1枚がカバーする面積は、板の長さに、インチからフィートへ換算した有効幅(12で割る)を掛けて求めます。次に壁の面積に(1+ロス率)を掛け、それを板1枚のカバー面積で割ります。最後に天井関数(ceiling)で切り上げるので、枚数が足りなくなる心配はありません。
$$\text{Boards} = \left\lceil \frac{\text{Width} \times \text{Height} \times \left(1 + \frac{\text{Waste \%}}{100}\right)}{\dfrac{\text{Coverage (in)}}{12} \times \text{Board Length}} \right\rceil$$
計算例
幅12フィート・高さ8フィートの壁に、長さ8フィート・有効幅7インチの板を使い、ロス率10%とする場合を考えます。壁の面積 = \(12 \times 8 = 96\) 平方フィート。板1枚のカバー面積 = \((7 \div 12) \times 8 = 4.667\) 平方フィート。ロス分を加えると \(96 \times 1.10 = 105.6\) 平方フィート。必要枚数 = \(\lceil 105.6 \div 4.667 \rceil = \lceil 22.63 \rceil = 23\)、すなわち 23枚となります。
よくある質問
窓やドアの分を差し引くべき? 小さな開口部であれば、差し引かないほうが安全です。余った分がロスの予備になるためです。非常に大きな開口部の場合は、その分だけ壁の高さや幅の入力値を減らしてください。
ロス率は何%にすればいい? シンプルな壁なら10%が目安です。斜め張りのパターン、角が多い場合、または初心者の方は15〜20%を見込むとよいでしょう。
有効幅と公称幅の違いは? 板は重ねて張るため、必ず有効幅(見える面の幅)を使ってください。公称8インチの板でも、実際にカバーするのは約7インチということがよくあります。