DLI(積算光量子量)とは?
DLI(Daily Light Integral/積算光量子量)とは、植物が24時間で受け取る光合成有効光の総量を表す指標で、単位は1日あたり1平方メートルに届く光子のモル数(mol/m²/day)で示します。PPFD(光合成光量子束密度)が「ある瞬間の光の強さ」を表すのに対し、DLIはその強さを点灯時間全体にわたって積み上げた値です。そのため、作物が実際にどれだけの光を浴びているのかを、はるかに正確に把握できます。
この計算ツールの使い方
株の上部(キャノピー)で測定した平均PPFDをµmol/m²/sで入力し、ライトを点灯している1日あたりの時間(日照時間)を入力してください。ツールが両者を掛け合わせ、時間を秒に換算し、マイクロモルをモルに変換して、DLIを即座に表示します。
計算式の解説
$$\text{DLI} = \dfrac{\text{PPFD} \times \text{日照時間} \times 3600}{1{,}000{,}000}$$1時間は3,600秒なので、1秒あたりの値であるPPFDに点灯時間と3,600を掛けると、1平方メートルあたりの総µmol(マイクロモル)が求まります。これを1,000,000で割ることで、マイクロモルをモルへ換算できます。
計算例
たとえば、育成ライトがPPFD 400 µmol/m²/sを1日16時間照射するとします。$$\text{DLI} = \dfrac{400 \times 16 \times 3600}{1{,}000{,}000} = 23.04 \ \text{mol/m}^2\text{/day}$$この数値は、多くの果菜類やハーブが好む範囲にちょうど収まります。
よくある質問
多くの植物に必要なDLIはどれくらい? 葉物野菜は12〜17 mol/m²/day前後でよく育ち、トマトのような果菜類は20〜30以上を必要とすることが多いです。
DLIはPPFDの代わりになりますか? いいえ。PPFDは瞬間的な強さを測る指標で、DLIはそれを1日かけて積算したものです。DLIを求めるには、まずPPFDが必要です。
日照時間を24時間以上に設定できますか? いいえ。日照時間の上限は24時間です。また、多くの植物は健全に育つために暗期(暗い時間)を必要とします。