PUEとは?
PUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)は、データセンターのエネルギー効率を測る業界標準の指標で、The Green Grid(グリーン・グリッド)が策定しました。データセンター施設に流入する電力の総量と、実際にIT機器(サーバー、ストレージ、ネットワーク機器)を稼働させるために使われる電力とを比較します。残りの電力は、空調、照明、配電ロス、そのほかのインフラに伴うオーバーヘッドとして消費されます。
この計算ツールの使い方
施設全体の消費電力(建物やデータホール全体の電力消費量、単位はキロワット)と、IT機器の消費電力(コンピューティング機器のみが消費する電力)を入力してください。PUE、DCiE(Data Center Infrastructure Efficiency:データセンターのインフラ効率を百分率で表したPUEの逆数)、そしてIT以外のオーバーヘッド電力が、瞬時に表示されます。
計算式の解説
$$\text{PUE} = \frac{\text{施設全体の消費電力}}{\text{IT機器の消費電力}}$$PUEが理想値の1.0であれば、施設に流入するすべてのワットがオーバーヘッドゼロでそのままIT機器に届くことを意味しますが、現実には物理的に不可能です。PUEが2.0の場合、施設はIT負荷だけの場合の2倍の電力を使っていることになります。世界平均はおおむね1.5〜1.6で、ハイパースケール事業者では1.1以下を達成しています。
計算例
あるデータセンターの総消費電力が1,500kW、サーバーの消費電力が1,000kWだとします。$$\text{PUE} = 1{,}500 \div 1{,}000 = \mathbf{1.5}$$$$\text{DCiE} = (1 \div 1.5) \times 100 = \mathbf{66.67\%}$$ となり、流入電力の3分の2がIT負荷に届いていることを示します。オーバーヘッド電力は \(1{,}500 - 1{,}000 = 500\,\text{kW}\) で、これが空調やインフラに使われています。
よくある質問(FAQ)
良いPUEの目安は? 1.5未満であれば効率的とされ、1.2以下なら優秀で、最新の設計が行き届いた施設に多く見られる水準です。
PUEは1.0を下回ることがある? ありません。総電力には必ずIT電力とオーバーヘッドが含まれるため、PUEは常に1.0以上になります。
PUEとDCiEの違いは? DCiEはPUEの逆数を百分率で表したものにすぎません。PUEが1.25なら、DCiEは80%に相当します。