実効税率とは?
実効税率(平均税率とも呼ばれます)とは、課税所得のうち実際に税金として支払った割合のことです。所得の「最後の1単位」にかかる限界税率とは異なり、実効税率はすべての税率区分(ブラケット)を一つにならして、わかりやすい1つのパーセンテージで示します。つまり「課税対象になった金額のうち、結局どれくらいが税金に消えたのか?」という、もっとも実感に近い疑問に答えてくれる数字です。
この計算ツールの使い方
入力するのは2つの数字だけです。確定申告書などから「実際に支払った税額の合計」と、同じ期間の「課税所得」を入力してください。ツールが税額を所得で割り、100を掛けて実効税率を表示するとともに、手取り(税引後)所得もあわせて計算します。これは単純な比率の計算なので、どの通貨でも、どの国の税制でもそのまま使えます。
計算式の解説
計算自体はとてもシンプルです。$$\text{実効税率} = \frac{\text{支払った税額の合計}}{\text{課税所得}} \times 100\%$$多くの国の税制は累進課税のため、実効税率は最高税率区分よりほぼ必ず低くなります。たとえば各区分の境目を超えた部分の所得だけが高い税率で課税されるため、全体をならした平均は表向きの最高税率を下回るのです。
計算例
課税所得60,000ドルに対して、税金を合計9,000ドル支払ったとします。9,000を60,000で割ると0.15、これに100を掛けると実効税率は15%になります。$$\frac{9{,}000}{60{,}000} \times 100\% = 15\%$$手取り所得は \(60{,}000 - 9{,}000 = 51{,}000\) ドル です。たとえ最高税率区分が22%だったとしても、実際の平均的な負担はわずか15%にとどまります。
よくある質問(FAQ)
実効税率と限界税率は同じものですか? いいえ、違います。限界税率は「次に稼ぐ1単位」にかかる税率で、実効税率は所得全体をならした平均の税率です。
総所得と課税所得、どちらを使えばいいですか? もっとも正確な実効税率を知りたいなら課税所得を使ってください。ただし全体的な負担感を見るために総所得に対して計算してもかまいません。どちらを使うか一貫させることが大切です。
なぜ実効税率は自分の税率区分より低くなるのですか? 累進課税では各区分内の所得だけがその区分の税率で課税され、さらに各種控除が課税所得を引き下げるため、平均値が押し下げられるからです。