EtG検出時間計算ツールとは?
エチルグルクロニド(EtG)は、アルコールを摂取したときにのみ体内で生成されるアルコールの直接代謝物です。アルコールそのものよりもはるかに長く体内にとどまるため、EtGの尿検査は禁酒モニタリングプログラム、保護観察、依存症治療の現場などで広く利用されています。この計算ツールは、飲んだ標準ドリンク数をもとに、EtGが尿中で検出される可能性のある時間のおおよその目安を算出します。なお、こうした検査制度は主に欧米で普及しているもので、日本国内では一般的ではない点にご留意ください。
使い方
1回の飲酒で摂取した「標準ドリンク」の数を入力します。「標準ドリンク(standard drink)」とは純アルコール約14gに相当し、ビール12oz(約350ml)、ワイン5oz(約150ml)、または蒸留酒1.5oz(約44ml)が目安です。この概念は主に英語圏で使われる単位で、日本でいう「純アルコール20g=1ドリンク(1単位)」とは基準が異なる点に注意してください。本ツールはドリンク数に1杯あたりのおおよその排出係数を掛け合わせ、大量飲酒後によく示される最大約80時間の検出ウィンドウを上限として結果を算出します。
計算式の解説
検出時間(時間)≒ 標準ドリンク数 × 4.5、ただし上限は80時間です。
$$\text{検出時間(時間)} = \min\left(\text{標準ドリンク数} \times 4.5,\ 80\right)$$
少量の飲酒(1〜2杯)であればEtGはおおむね24時間以内に排出され、中程度の飲酒では1〜2日、大量飲酒では検査の感度・水分摂取量・代謝・腎機能などによって3〜5日間検出され続けることもあります。
計算例
たとえば標準ドリンクを6杯飲んだ場合、推定値は \(6 \times 4.5 = 27\) 時間、つまり約1.13日となります。20杯の場合は \(20 \times 4.5 = 90\) 時間ですが、上限の80時間(約3.3日)に丸められ、これはEtG検出ウィンドウの一般的な上限を反映しています。
よくある質問
この推定値はどのくらい正確ですか? あくまで簡略化した教育用モデルです。実際の検出時間は、検査のカットオフ値(100、250、500 ng/mL)、個人の代謝、体内水分量、飲酒の頻度などによって大きく変わります。
1杯だけでもEtGは検出されますか? はい。感度の高い検査では、1杯の飲酒でも1日以上EtGを検出できる場合があります。だからこそ、厳格な禁酒モニタリングにこの検査が用いられるのです。
水をたくさん飲めばEtGは早く排出されますか? 水分摂取で尿が薄まることはありますが、排出が大きく早まるわけではありません。検査機関は尿の希釈もチェックしています。検査をすり抜ける目的でこのツールに頼らないでください。