フリーキャッシュフローとは?
フリーキャッシュフロー(FCF)とは、企業が事業を維持・成長させるために必要な設備投資を行ったうえで、本業から手元に残る現金のことです。会計上の利益と違い、借入金の返済、配当の支払い、自社株買い、新たな再投資などに実際に使える現金を示すため、企業の財務的な健全性を測る最も重要な指標の一つとされています。この計算ツールはどの国の企業・どの通貨でも利用できます。すべての数値を同じ通貨で入力するだけです。
この計算ツールの使い方
キャッシュフロー計算書から、次の2つの数値を入力してください。営業キャッシュフロー(OCF)——営業活動によるキャッシュフロー(純額)——と、設備投資(CapEx)——土地・建物・機械設備などへの支出です。本ツールはOCFからCapExを差し引き、さらにFCFマージンも表示します。FCFマージンは、営業活動で得た現金のうち、設備投資後にどれだけ手元に残るかを示す指標です。
計算式の解説
基本となる式はとてもシンプルです。$$\text{FCF} = \text{OCF} - \text{CapEx}$$営業キャッシュフローはキャッシュフロー計算書の冒頭(営業活動の区分)に記載され、設備投資は投資活動の区分(多くは「有形固定資産の取得による支出」などと表記)に現れます。FCFがプラスであれば、企業は成長への投資をまかなったうえでなお現金が残っていることを意味します。マイナスであれば、本業で稼ぐ以上の支出をしていることを示します。
計算例
ある企業の営業キャッシュフローが100万ドル、設備投資が30万ドルだったとします。フリーキャッシュフロー $$= 100\text{万ドル} - 30\text{万ドル} = \textbf{70万ドル}$$ FCFマージンは \(70\text{万ドル} \div 100\text{万ドル} = 70\%\) となり、営業活動で得た現金1ドルにつき70セントが実質的に自由に使えることを意味します。
よくある質問
OCFとCapExはどこで確認できますか? どちらもキャッシュフロー計算書に記載されています。OCFは営業活動の区分の末尾、CapExは投資活動の区分の中にあります。
FCFは高ければ高いほど良いのですか? 基本的にはそのとおりですが、設備投資が極端に少ないままFCFが非常に高い場合、将来の成長に向けた投資不足のサインである可能性もあります。
FCFはマイナスになることもありますか? あります。急成長中の企業は大規模な投資を行うためFCFがマイナスになることが多く、必ずしも悪い兆候とは限りません。