CFU/mL計算ツールとは?
CFU(コロニー形成単位:colony-forming unit)とは、寒天培地上で増殖して目に見えるコロニーを形成する、1個または1集塊の生菌細胞を指します。このCFU/mL計算ツールは、プレート上で数えたコロニー数を、元の試料中に含まれる生菌の濃度(1ミリリットルあたりのコロニー形成単位)へと換算します。微生物学をはじめ、食品衛生、水質検査、臨床検査の現場で欠かせない基本ツールです。
使い方
次の3つの値を入力します。すなわち、計数可能なプレートで数えたコロニー数(理想は30〜300個)、希釈倍率(塗抹した希釈液の逆数。例えば10⁻⁶希釈なら1,000,000)、そしてプレートに塗抹した希釈試料の量(ミリリットル単位。0.1 mLまたは1.0 mLが一般的)です。これらを入力すると、希釈前の元の試料のCFU/mLが算出されます。
計算式の解説
標準的なプレートカウント法の式は、
$$\text{CFU/mL} = \frac{\text{Colonies} \times \text{Dilution Factor}}{\text{Volume (mL)}}$$です。希釈倍率を掛けることで段階希釈を逆算して元の濃度を復元し、塗抹量で割ることで1ミリリットルあたりの値に換算します。統計的な信頼性を確保するため、コロニー数は必ず30〜300個の範囲で計数してください。
計算例
10⁻⁶希釈(希釈倍率=1,000,000)から150個のコロニーを数え、0.1 mLを塗抹したとします。この場合、
$$\text{CFU/mL} = \frac{150 \times 1{,}000{,}000}{0.1} = 1{,}500{,}000{,}000$$すなわち\(1.5 \times 10^9\) CFU/mL となります。
よくある質問
希釈倍率には何を入力すればよいですか? 希釈率の逆数を入力します。10⁻⁶希釈であれば1,000,000と入力してください。
なぜ30〜300個の範囲で数えるのですか? 30個未満では計数の統計的信頼性が低くなります。一方、300個を超えるとコロニー同士が重なり合って区別が難しくなり、計数が不正確になるためです。
1 mLの塗抹量でも使えますか? はい、使えます。混釈平板法(プールプレート)では1.0 mL、塗抹平板法(スプレッドプレート)では0.1 mLが一般的です。実際に塗抹した量をそのまま入力してください。