サブネットあたりのホスト数計算ツールとは?
このツールは、CIDRプレフィックス長(例:/24 や /27)で定義されたサブネット内に、使用可能なIPv4ホストアドレスが何台分収まるかを教えてくれます。ネットワークエンジニアやサーバー管理者はもちろん、CCNAなどの資格取得を目指して学習している方が、IPアドレス空間を素早く正確に設計するうえで欠かせないツールです。
使い方
プルダウンメニューからサブネットのプレフィックス長を選びます。/8 から /32 まで指定可能です。選択するとすぐに、使用可能なホスト数、ホストビット数、そしてブロック内の総アドレス数が表示されます。大規模ネットワークには /16 のように小さいプレフィックスを、ポイントツーポイント接続や少数の機器セグメントには /29 のように大きいプレフィックスを選びましょう。
計算式の解説
IPv4アドレスは32ビットで構成されています。プレフィックス長は、そのうち何ビットをネットワーク部に割り当てるかを示し、残りの 32 − プレフィックス長 ビットがホスト部となります。したがって総アドレス数は \(2^{(32 - \text{プレフィックス長})}\) で求められます。このうち2つのアドレスは予約されています。すなわち ネットワークアドレス(ホストビットがすべて0)と ブロードキャストアドレス(ホストビットがすべて1)です。よって使用可能なホスト数は次のようになります。
$$\text{使用可能ホスト数} = 2^{(32 - \text{プレフィックス長})} - 2$$
特殊なケース:/31 は2つのアドレスをポイントツーポイントリンクとして利用します(RFC 3021)。また /32 は単一ホストのルートを表します。
計算例
/26 のサブネットの場合:ホストビット数 = \(32 - 26 = 6\)、総アドレス数 = \(2^6 = 64\)、使用可能ホスト数 = \(64 - 2 = \mathbf{62}\) となります。このため /26 は、最大62台の機器が必要な部署単位のLANでよく使われる構成です。
よくある質問
なぜ2を引くのですか? 最初のアドレスはネットワークを識別するためのもので、最後のアドレスはブロードキャストアドレスです。どちらも機器に割り当てることができないためです。
/30 の場合はどうなりますか? /30 は総アドレス数が4、使用可能ホスト数が2となります。/31 が普及する以前、ルーター間接続の定番として使われてきた構成です。
IPv6でも使えますか? いいえ。IPv6は128ビットのアドレス空間を使用し、ブロードキャストアドレスを予約しません。そのため、この「32ビットから2を引く」という計算式はIPv4専用です。