インターネット速度の必要量計算ツールとは?
この計算ツールは、自宅やオフィスのインターネット回線に必要な下り(ダウンロード)速度が何Mbpsかを見積もります。なんとなく契約プランを選ぶのではなく、同時に行う可能性のあるオンライン活動――動画ストリーミング、オンラインゲーム、ビデオ会議、ブラウジングなど――を入力すると、それぞれの一般的なビットレートを合計し、さらに余裕係数(ヘッドルーム)を掛け合わせます。これにより、通信のピークやプロトコルのオーバーヘッドで速度が落ちることを防げます。
使い方
各活動が同時に何件行われるかを入力します。たとえば、2人が別々のテレビで1080pの番組を見ながら、子ども1人がオンラインゲームをしている場合は、HDストリーム2件+ゲーム1件となります。次に余裕係数を選びます。1.2倍がほどよい標準設定で、無理のない余裕を残せます。算出される結果は推奨される最低限のプラン速度です。実際の契約では、上のプランへ切り上げて選んでおくのが賢明です。
計算式の仕組み
計算は重み付けの合計で行われます。
$$\text{必要Mbps} = \left( \sum \text{ビットレート} \times \text{件数} \right) \times \text{余裕係数}$$
ここで使う1ストリームあたりの代表的なビットレートは次のとおりです。SD 480p ≈ 3 Mbps、HD 1080p ≈ 5 Mbps、4K UHD ≈ 25 Mbps、オンラインゲーム ≈ 5 Mbps、ビデオ通話 ≈ 3 Mbps、一般的なブラウジング ≈ 2 Mbps。それぞれに同時実行している件数を掛けて合計し、最後に余裕係数を掛け合わせます。
計算例
ある家庭でHDストリーム2件、4Kストリーム1件、ゲーム1件、ビデオ通話1件、ブラウジング端末2件を、余裕係数1.2倍で利用しているとします。$$\text{基本値} = (5 \times 2) + (25 \times 1) + (5 \times 1) + (3 \times 1) + (2 \times 2) = 10 + 25 + 5 + 3 + 4 = 47 \text{ Mbps}$$ $$\text{必要量} = 47 \times 1.2 = \mathbf{56.4 \text{ Mbps}}$$ したがって、60〜75 Mbpsのプランなら快適に使えます。
よくある質問
上り(アップロード)速度も測れますか? いいえ。このツールは、ストリーミングの大半を占める下り(ダウンロード)の必要量を見積もります。頻繁なビデオ通話や動画のアップロードを行う場合は、上り速度の余裕も別途確認してください。
なぜ余裕係数を加えるのですか? 実際のネットワークでは、TCPのオーバーヘッド、Wi-Fiの干渉、バックグラウンド更新などで実効速度が低下します。そこで10〜30%の余裕を持たせることで、すべてをスムーズに保てます。
レイテンシ(遅延)はどうですか? 速度(Mbps)と遅延(ping)は別物です。ゲームや通話では低遅延も重要ですが、本ツールではレイテンシは測定していません。