時速タイプ数(KPH)とは?
時速タイプ数(KPH/Keystrokes per Hour)は、データ入力の速さを示す代表的な指標で、欧米を中心に企業の採用担当者やタイピングテストのサイトが、文字をどれだけ速く入力できるかを評価する際に使われます。1分あたりの単語数(WPM)とは異なり、KPHは1つひとつのキー操作——アルファベット・数字・記号・スペースキーまで——をすべてカウントするため、数値入力や英数字入力を中心とするデータ入力業務でとくに重視されます。一般的なオフィスのデータ入力の目安はおよそ8,000〜10,000 KPHで、熟練したプロのオペレーターは12,000 KPHを超えることもあります。なお、これは主に英語圏のデータ入力業務を想定した基準であり、日本語のかな漢字変換を伴う入力とは性質が異なる点にご注意ください。
この計算ツールの使い方
タイピングやデータ入力のセッションで記録した総タイプ数を入力し、続いて入力にかかった時間を「分」で入力します。本ツールが分を時間(時)に換算したうえで割り算を行い、時速タイプ数(KPH)を算出します。あわせて、比較しやすいように1分あたりのタイプ数(KPM)も表示します。
計算式の仕組み
計算自体はシンプルな「速度」の求め方です。まず分を60で割って時間(時)に換算し、次に総タイプ数をその時間で割ります。
$$\text{KPH} = \frac{\text{タイプ数}}{\dfrac{\text{分}}{60}}$$
これは、1分あたりのタイプ数を60倍するのと同じ意味になります。
具体例で確認
たとえば45分間に9,000回タイプしたとします。まず時間に換算すると、\(45 \div 60 = 0.75\)時間。次に割り算すると、$$9{,}000 \div 0.75 = \mathbf{12{,}000 \text{ KPH}}$$ となります。KPMは \(9{,}000 \div 45 = 200\)(1分あたり200回)です。
よくある質問
KPHはWPMと同じものですか? いいえ、違います。WPMは標準化された「単語」(通常1単語=5キー操作とみなします)を数えるのに対し、KPHはすべてのキー操作を1つずつカウントします。おおまかには、\(\text{KPH} \approx \text{WPM} \times 5 \times 60\) という関係になります。
良いKPHのスコアはどのくらい? 一般的なデータ入力では8,000 KPHあれば十分なレベルです。10,000〜12,000以上のKPHになると、専門職としても通用する速さと評価されます。
バックスペース(修正)もカウントされますか? 多くのテストでは、修正分も含めた総(グロス)タイプ数をカウントしますが、なかには誤りを差し引いた純(ネット)の数値で報告するものもあります。正確に比較するには、利用するテストの定義を必ず確認してください。