緯度経度の距離計算ツールでできること
このツールは、地球上の2地点間の大圏距離(だいけんきょり)を計算します。大圏距離とは、球面上を通る最短経路、いわゆる「直線距離(直行距離)」のことです。2つの地点の地理座標を入力すると、その間の距離をキロメートルとマイルの両方で表示します。地図作成やGIS(地理情報システム)の作業、ルート計画、物流の概算など、小数表記の緯度・経度がわかっていて2地点の隔たりを知りたいあらゆる場面で活躍します。
入力する項目
- 緯度1・経度1 — 1地点目の座標を10進法(小数表記)で入力します(例:東京は 35.6895, 139.6917)。
- 緯度2・経度2 — 2地点目の座標を、同じく10進法の小数表記で入力します。
南半球(南緯)と西半球(西経)はマイナスの値で入力してください。4つの項目はすべて数値である必要があり、計算前に数値(double型)として処理されます。
計算式の仕組み
本ツールは、地球の半径を \(R = 6371\ \text{km}\) に固定したハバーサイン(Haversine)公式を使用します。
$$d = 2R \cdot \arcsin\!\left( \sqrt{ \sin^{2}\!\frac{\varphi_2-\varphi_1}{2} + \cos\varphi_1 \cdot \cos\varphi_2 \cdot \sin^{2}\!\frac{\lambda_2-\lambda_1}{2} } \right)$$ここで \(\varphi\) は緯度、\(\lambda\) は経度を表し、いずれもラジアンに変換して用います。算出結果に \(0.621371\) を掛けることで、マイル単位の距離も表示します。地球を完全な球体とみなして計算するため、実際の楕円体での距離との誤差はおおむね0.3%以内に収まり、ほとんどの実用目的には十分な精度です。
計算の具体例
地点1をロンドン(緯度 51.5074、経度 −0.1278)、地点2をパリ(緯度 48.8566、経度 2.3522)とします。これらをハバーサイン公式に当てはめると、距離は約 343.5 km、マイル換算で約 213.4 マイル となります。これは地表に沿った直線距離であり、車での走行距離ではない点に注意してください。
よくある質問
これは車での走行距離ですか? いいえ。算出されるのは地表に沿った大圏距離(直線距離)です。道路がきれいな弧を描くことはほとんどないため、実際の道のりはこれより長くなります。
座標はどの形式で入力すればよいですか? 10進法の小数表記のみに対応しています。例えば 40°42′46″N ではなく 40.7128 と入力してください。度分秒(DMS)形式は、あらかじめ10進法に変換してください。
どのくらい正確ですか? 半径6371kmの球体を用いたハバーサイン法は、ほぼすべての地点の組み合わせで誤差1%未満の精度があり、地図作成・GIS・物流の概算には十分です。