尿蛋白クレアチニン比とは?
尿蛋白クレアチニン比(UPCRまたはPCR)は、腎臓から尿中へどれだけ蛋白が漏れ出ているかを、手間のかかる24時間蓄尿を行わずに手軽に推定できる指標です。クレアチニンは比較的一定の速度で排泄されるため、蛋白量をクレアチニン量で割ることで、随時尿(スポット尿)が薄いか濃いかによる影響を補正できます。結果はクレアチニン1gあたりの蛋白量(mg/g)で表され、1日(24時間)あたりのグラム単位の総蛋白排泄量にほぼ相当します。
この計算ツールの使い方
随時尿で測定した尿蛋白濃度と尿クレアチニン濃度を、いずれもmg/dL(多くの検査報告書で用いられる標準単位)で入力してください。本ツールは蛋白量をクレアチニン量で割り、1000を掛けてmg/g単位の比を算出します。150mg/g前後かそれ以下であれば、一般に正常範囲とされます。
計算式の解説
PCR(mg/g)の算出式は次のとおりです。
$$\text{UPCR} = \frac{\text{尿蛋白 (mg/dL)}}{\text{尿クレアチニン (mg/dL)}} \times 1000$$1g=1000mgなので、1000を掛けることで無次元の比をクレアチニン1gあたりの蛋白量(mg)へ換算します。mg/gの値を1000で割るとg/gの値が得られ、これが1日あたりの蛋白尿のグラム数の目安となります。
計算例
尿蛋白が30mg/dL、尿クレアチニンが100mg/dLの場合を考えてみましょう。
$$\text{PCR} = \frac{30}{100} \times 1000 = 300\ \text{mg/g} \;(= 0.3\ \text{g/g})$$これは軽度蛋白尿の範囲にあたり、通常は再検査や確認のための追加検査が勧められます。
よくある質問
24時間蓄尿と同じものですか? 同じではありませんが、随時尿のPCRは24時間尿蛋白排泄量とよく相関し、はるかに簡便なため、スクリーニングや経過観察に広く用いられています。
正常値はどのくらいですか? おおよそ150mg/g未満が正常です。150〜500mg/gは軽度、500〜3500mg/gは中等度、3500mg/gを超えるとネフローゼ域の蛋白尿とされます。
医師の診断の代わりになりますか? いいえ。本ツールはあくまで教育・推定を目的としたものです。検査結果については必ず専門の医師にご相談ください。