タイムコード(フレーム)計算とは
映像・映画制作で標準的に使われるHH:MM:SS:FF形式のSMPTEタイムコードを、2つ指定して加算・減算できるツールです。30fps・60fpsのノンドロップフレーム(NDF)と、29.97fps・59.94fpsのドロップフレーム(DF)という、現場でよく使われる4つの規格に対応しています。計算結果はタイムコードと総フレーム数の両方で表示されるため、尺・オフセット・編集点を正確に確認できます。
使い方
まずフレーム単位を選び、1つ目のタイムコードを入力します。次に「加算」か「減算」を選択し、2つ目のタイムコードを入力してください。本ツールは各タイムコードを絶対フレーム数に変換して計算し、その結果を再びきれいなタイムコードに組み立て直します。減算の結果がマイナスになる場合は、先頭にマイナス記号を付け、その絶対値をタイムコードで表示します。時間は24時間で繰り上がらず無制限に加算されるため、クリップ尺を合計するときに編集者が求める「経過時間」をそのまま表せます。
計算式の解説
ノンドロップフレームの場合、フレーム数は次の式で求められます。
$$N = \left(\,(60h+m)\cdot 60 + s\,\right)\cdot D + f$$ここで\(D\)は公称フレームカウンタ(30または60)です。ドロップフレームでは整数カウンタを30または60のまま保ちつつ、特定のフレーム番号をスキップすることで、タイムコードを実時間(壁時計の時間)に合わせます。具体的には、10の倍数を除くすべての分の境界で、先頭の2フレーム番号(60fpsでは4フレーム番号)がドロップされます。変換時にはこのドロップ分を差し引き、タイムコードを組み立て直す際に加え戻します。
計算例
30fps NDFの場合、TC1 = 01:50:38:25 は
$$n_1 = (110 \times 60 + 38) \times 30 + 25 = 199165$$となります。TC2 = 00:10:35:16 は
$$n_2 = (10 \times 60 + 35) \times 30 + 16 = 19066$$です。これらを加算すると 218231 フレームとなり、タイムコードに変換すると 02:01:14:11 になります。
よくある質問
ドロップフレームとは? 29.97/59.94fpsで用いられるカウント方法で、(実際のフレームではなく)フレーム番号をスキップすることで、1時間ぶんのタイムコードがほぼ実時間の1時間と一致するようにする仕組みです。
29.97fpsでもフレーム欄が30未満なのはなぜ? 整数カウンタは公称レート(30)で動いており、「.97」はどの番号をドロップするかに影響するだけだからです。
結果がマイナスになることはある? あります。大きいほうのタイムコードを引くと、フレーム数がマイナスになり、タイムコードも先頭にマイナス記号を付けて表示されます。