クラウドデータ転送(Egress / 下り)料金計算ツールとは?
主要なクラウド事業者(AWS、Google Cloud、Azure など)の多くは、自社ネットワークの外へ出ていくデータに対して料金を課しています。これは一般に Egress(イーグレス) または データ転送(下り / アウトバウンド) と呼ばれます。クラウドへ入ってくるデータ(受信)は通常無料ですが、インターネットへ出ていく送信トラフィックは、わずかな月次無料枠を超えた分についてギガバイト単位で課金されます。本ツールはこの料金を試算し、予算計画や「想定外の高額請求」の回避に役立てていただくためのものです。なお、料金体系や通貨(米ドル)は各クラウド事業者のグローバル基準に基づくため、ご利用のリージョンや契約内容によって実際の金額は異なります。
使い方
入力するのは次の3つの値だけです。請求期間中にインターネットへ送信した 総転送量(GB)、ご利用事業者の 無料枠(GB)、そしてご自身のリージョン・料金階層に対応する GBあたりの単価 です。本ツールは無料枠を差し引いたうえで、残りの課金対象ギガバイトに単価を掛け合わせ、概算料金を表示します。料金は事業者・リージョン・転送量の階層によって変動するため、正確な単価は各事業者の料金ページでご確認ください。
計算式の解説
料金は次の式で求められます。$$\text{料金} = \max\left(0,\; \text{転送量GB} - \text{無料枠GB}\right) \times \text{GB単価}$$ 。\(\max(0, \ldots)\) は、無料枠の範囲内に収まっている場合に課金額がマイナスではなく0になるようにするための処理です。無料枠を超えたギガバイト分だけが、GB単価で計算されます。
計算例
たとえば、インターネットへ 1,000 GB を送信し、無料枠が 100 GB、単価が $0.09/GB だとします。課金対象のデータ量は \(1{,}000 - 100 = 900\) GB。料金は $$900 \times \$0.09 = \$81.00$$ となります。
よくある質問(FAQ)
Ingress(受信・上りデータ)にも料金はかかりますか? 基本的にかかりません。ほとんどの事業者は受信トラフィックを無料とし、インターネットへの送信(Egress)にのみ課金します。
実際の請求額がツールの結果と違うのはなぜ? 実際の料金は階層制(転送量が多いほど単価が下がる)で、宛先リージョンによっても変わり、さらに CDN 利用料やリージョン間転送料が加わることもあります。本ツールは手早く概算するために、単一の固定単価で計算しています。
GBあたりの単価の目安は? インターネットへの Egress は、最初の階層でおおむね $0.05〜$0.12/GB 程度が一般的ですが、必ずご利用事業者の料金表でご確認ください。