トウモロコシ収量計算ツールとは?
このトウモロコシ収量計算ツールは、広く使われている収量構成要素法(Yield Component Method)(「収量推定法」や「穂数カウント法」とも呼ばれます)を用いて、子実用トウモロコシの収量をエーカー当たりのブッシェル単位で予測します。コンバインで収穫する前に農家やアグロノミスト(農学技術者)が手早く現場で見込みを立てられる方法で、販売計画・保管・作物保険の判断に役立ちます。なお、これは主に北米で普及している計測単位(ブッシェル/エーカー)に基づく手法です。受粉から約3週間後、登熟(粒の付き)がほぼ確定した段階で行うと、最も信頼性の高い結果が得られます。
使い方
あらかじめ長さを決めた畝(うね)を歩き、収穫可能な穂の数を数えます。次に、畝間(条間)の幅をもとに、その数をエーカー当たりの穂数へ換算します。続いて代表的な穂を数本抜き取り、「粒の列数 × 1列当たりの粒数」を計算して1穂当たりの粒数を求め、複数本を平均します。エーカー当たりの穂数と1穂当たりの粒数、そして粒重係数を入力すれば、推定収量が表示されます。
計算式の解説
計算式は次のとおりです。
$$\text{収量(ブッシェル/エーカー)} = \dfrac{\text{エーカー当たりの穂数} \times \text{1穂当たりの粒数}}{\text{粒重係数(1ブッシェル当たりの粒数)}}$$
係数は千粒単位で表します。係数90は、1ブッシェル(56ポンド)が9万粒で構成されることを意味し、これは標準的な目安です。粒が大きく重くなる良好な登熟条件では低めの係数(75〜80程度)を、干ばつやストレスで粒が小さく軽くなる場合は高めの係数(95〜105)を使いましょう。
計算例
エーカー当たり28,000本の穂があり、1穂当たり平均550粒、標準的な係数90を使うとします。
$$\text{収量} = \dfrac{28{,}000 \times 550}{90{,}000} = \dfrac{15{,}400{,}000}{90{,}000} \approx \textbf{171.1 ブッシェル/エーカー}$$
よくある質問
どの係数を使えばよいですか? 標準値として90を使ってください。良好な条件では75寄りに下げ、ストレス下では100寄りに上げます。粒の大きさが1ブッシェル当たりの粒数を左右するためです。
エーカー当たりの穂数はどう求めますか? 1/1000エーカー分(例:畝間30インチなら畝の長さ17フィート5インチ)の穂数を数え、1,000を掛けます。
正確な数値ですか? いいえ、あくまで推定値です。実際の収量は粒重・収穫ロス・水分量によって変わります。複数の地点でサンプリングし、平均をとると精度が高まります。