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公式

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結果

等電点(pI)
5.97
正味の電荷がゼロになるpH
pKa1 2.34
pKa2 9.6

等電点とは?

等電点(pI)とは、分子全体の正味の電荷がゼロになるpHのことです。対象となるのは主にアミノ酸・ペプチド・タンパク質などで、このpHでは正電荷と負電荷がちょうど釣り合うため、分子は電場の中で移動しなくなります。等電点は生化学の基礎的な指標であり、タンパク質の精製(等電点電気泳動)やクロマトグラフィーなど、幅広い場面で活用されています。

アミノ酸の滴定曲線で、正味電荷とpHの関係を示し、等電点でゼロを通過する様子
等電点では分子の正味の電荷はゼロになる。

このツールの使い方

分子の中性形を挟む2つのpKa値を入力してください。イオン化する側鎖を持たない単純なアミノ酸の場合は、カルボキシル基のpKa(pKa1:より酸性側)とアミノ基のpKa(pKa2:より塩基性側)がこれにあたります。2つの値の算術平均として、pIがその場で表示されます。

計算式の意味

中性の双性イオン(ツビッターイオン)は、2つの荷電状態のちょうど中間に存在します。下側のpKa(pKa1)は+1状態からプロトンが1つ外れる過程を、上側のpKa(pKa2)は中性状態からさらにプロトンが外れて−1状態になる過程を支配します。+1の分子と−1の分子が同数になる、つまり正味の電荷がゼロになるpHは、両者の単純な平均値で求められます:

$$\text{pI} = \dfrac{\text{pKa}_1 + \text{pKa}_2}{2}$$
pH数直線上で2つのpKa値の中点としてpIを示す図
pIは関連する2つのpKa値のちょうど中間に位置する。

計算例

グリシンの場合、pKa1(COOH)≈ 2.34、pKa2(NH3+)≈ 9.60 です。等電点は

$$\text{pI} = \dfrac{2.34 + 9.60}{2} = \dfrac{11.94}{2} = \mathbf{5.97}$$

となります。これはグリシンについてよく知られた実験値ともよく一致します。

よくある質問

どの2つのpKa値を使えばよいですか? 正味の電荷がゼロになる中性形を挟む2つのpKa値を使います。イオン化する側鎖を持つアミノ酸の場合は、中性形を囲む2つのpKa値を選んでください。

タンパク質にも使えますか? この2つのpKaを平均する単純な方法が使えるのは、荷電した側鎖を持たない小分子やアミノ酸の場合です。タンパク質全体を扱うには、すべてのイオン化基の寄与を合算して計算する必要があります。

pIから何がわかりますか? pIは、その分子が最も溶けにくくなり、かつ電場中で移動しなくなるpHを示します。沈殿や等電点電気泳動などに役立つ重要な指標です。

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