この計算ツールでできること
この発電機サイズ計算ツールは、使いたい家電をすべて同時に動かせる発電機を選ぶためのものです。モーターを使う機器(冷蔵庫、エアコン、ポンプ、電動工具など)は、モーターが回り始める瞬間だけ大きな始動サージ電力を必要とします。これは定格電力の2〜3倍に達することも珍しくありません。適切なサイズの発電機は、すべての機器を同時に動かす定常時の合計電力に加えて、この一番大きなサージ1つ分も供給できなければなりません。
使い方
機器ごとに、定格電力(連続して消費するワット数)と始動電力(起動時に一瞬だけ跳ね上がるワット数)を入力してください。サージがない機器は、始動電力に定格電力と同じ値を入れます。本ツールはすべての定格電力を合計し、そこへ定格を超えるサージのうち最も大きい1つだけを加算します。通常、モーターが同時に起動することはほとんどないためです。
計算式の解説
必要な最低ワット数は、定格電力の合計に、最も大きい始動サージの増分を足したものです。$$P_{\text{gen}} = 1.25 \left( R_{\text{total}} + S_{\max} \right)$$ $$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} R_{\text{total}} &= \text{Run}_1 + \text{Run}_2 + \text{Run}_3 \\ S_{\max} &= \max_i\;\max\!\left(0,\; \text{Surge}_i - \text{Run}_i\right) \end{aligned} \right.$$ さらに本ツールでは、25%の余裕(ヘッドルーム)を加えたおすすめサイズも提案します。発電機を常に全開で使わずに済み、寿命が延び、電圧の落ち込みにも対応しやすくなります。
計算例
たとえば、冷蔵庫(定格800W/サージ2200W)、窓用エアコン(1200W/サージ1200W)、井戸ポンプ(600W/サージ1800W)を使うとします。定格の合計=\(800 + 1200 + 600 = 2600\,\text{W}\)。サージの増分はそれぞれ1400W、0W、1200Wで、最大は1400Wです。必要容量=\(2600 + 1400 = \mathbf{4000\,\text{W}}\)。余裕を加えたおすすめサイズ=\(4000 \times 1.25 = 5000\,\text{W}\)となります。
よくある質問
なぜ最大のサージ1つだけで、全部を足さないの? モーターがまったく同じ瞬間に起動することはほとんどありません。そのため業界では、定格の合計に最悪ケースの始動スパイク1つ分を加えてサイズを決めるのが一般的です。
定格電力と始動電力の違いは? 定格(rated)電力は連続して消費するワット数、始動(サージ/ピーク)電力はモーターやコンプレッサーが回り始める瞬間に流れる一時的な突入電流です。
なぜ25%の余裕を加えるの? 容量の100%近くで使い続けると発電機に負担がかかります。余裕を持たせることで信頼性と効率が高まり、後から小さな機器を追加することもできます。