ヴィーガンCO2削減量計算ツールとは?
このツールは、雑食(肉や乳製品を含む食事)の代わりにヴィーガン(完全菜食)の食生活を送ることで、どれだけ二酸化炭素(CO2e)の排出を回避できるかを試算するものです。実は「何を食べるか」は個人のカーボンフットプリントの大きな部分を占めており、植物性中心の食事は、肉や乳製品を多く含む食事に比べて温室効果ガスの排出量がはるかに少ないのが一般的です。本ツールは特定の国や基準に縛られない汎用設計で、お好みの1日あたり排出量を自由に入力できるため、お住まいの地域や参照したい研究データに合わせて調整できます。
使い方
ヴィーガン食を実践した(またはこれから実践する予定の)日数、雑食の食事の1日あたり平均排出量、ヴィーガン食の1日あたり平均排出量を入力します。排出量はいずれも「1日あたりのCO2換算(kg CO2e/日)」で入力してください。初期値(雑食7.19kg/日、ヴィーガン2.89kg/日)は、広く引用されている食事由来フットプリントの研究データに基づいていますが、ご自身の数値に置き換えてもかまいません。
計算式の解説
計算の基本はとてもシンプルです。$$\text{削減CO2} = \text{日数} \times \left( \text{雑食の1日あたりCO2} - \text{ヴィーガンの1日あたりCO2} \right)$$。2つの1日あたり数値の差が「1日の削減量」になり、それに日数を掛けると期間全体の総削減量が求められます。さらに本ツールでは、この総量を直感的にわかりやすい「樹木の本数」にも換算します。総量を\(21.77\)kgで割っており、これは成木1本が1年間に吸収するCO2量のおおよその目安です。
$$\text{樹木} = \dfrac{\text{日数} \times \left( \text{雑食} - \text{ヴィーガン} \right)}{21.77}$$
計算例
例えば、1年間(365日)まるまるヴィーガン食を続けたとします。雑食の食事を7.19kg/日、ヴィーガン食を2.89kg/日とすると、1日の削減量は \(7.19 - 2.89 = 4.30\)kg。これを365日続けると、\(365 \times 4.30 = 1{,}569.5\)kg のCO2e削減となり、これは樹木およそ72本が1年間働いて吸収する量に相当します。
よくある質問
初期値の排出量はどこから来ているの? 査読付きの食事由来カーボンフットプリント研究の平均値を反映しています。実際の値は、国・食材の調達方法・1食の分量などによって変動します。
すべての温室効果ガスを含んでいるの? 排出量はCO2換算(CO2e)で表しています。これはメタンや一酸化二窒素などを、比較しやすいよう単一の指標にまとめたものです。
食事のフットプリントを減らすにはヴィーガンになるしかないの? いいえ。肉を減らす、食品ロスを減らす、地元産の食材を選ぶといった工夫も効果があります。ただし、単独の取り組みとしては植物性中心の食事が最も大きな削減効果をもたらすのが一般的です。