Brix→比重(SG)変換ツールとは?
この計算ツールは、屈折計(リフラクトメーター)で測定する糖度の指標であるBrix(ブリックス/°Bx)を、比重(SG=Specific Gravity)へと換算します。比重は、ビールやワインなどの自家醸造・発酵の趣味で比重計(ハイドロメーター)を使って測る密度の指標です。屈折計はBrixで値を表示する一方、多くのレシピは比重(SG)で書かれているため、糖度の管理やアルコール度数の予測には素早く正確な換算が欠かせません。
使い方
測定したBrix値(多くの麦汁・果汁では0〜40の範囲が一般的です)を入力すると、対応する比重(SG)が表示されます。0 °Bxの場合は1.000、つまり純水の密度とぴったり一致します。
計算式の解説
換算には、広く採用されている3次式由来の近似式を用います。
$$\text{SG} = 1 + \frac{\text{°Bx}}{258.6 - \left(\frac{\text{°Bx}}{258.2}\times 227.1\right)}$$
Brixが大きくなるにつれて分母がわずかに小さくなり、糖度が密度に与える非線形な影響を再現しています。この式は、ビールやワイン醸造でよく扱う希薄〜中程度の糖度域で高い精度を発揮します。
計算例
屈折計が12 °Bxを示したとします。まず分母を計算すると、$$258.6 - \left(\frac{12}{258.2}\right)\times 227.1 = 258.6 - 10.554 = 248.046$$続いて$$\text{SG} = 1 + \frac{12}{248.046} = 1 + 0.04838 \approx 1.0484$$となります。これは中程度の強さの麦汁における典型的な初期比重(OG)とほぼ一致します。
よくある質問
この値は正確ですか? 通常の発酵範囲全体で有効な、精度の高い近似値です。糖度が非常に高い果汁などでは、厳密なラボ測定値からわずかにずれることがあります。
アルコール補正は必要ですか? 発酵が始まると屈折計の値は不正確になります。この換算は主に発酵前の初期測定に使い、発酵後の比重には別途アルコール補正式を適用してください。
SG = 1.000は何を意味しますか? 純水の密度、つまり糖分ゼロの状態を表します。そのため0 °Bxは正しく1.000に換算されます。