乾物換算計算ツールとは?
このツールは、現物(as-fed)ベース(水分を含んだ状態)で表示された飼料の栄養価を、乾物(DM)ベース(水分を除いた状態)の数値へ換算します。水分が多いほど見かけ上の栄養濃度は薄まるため、現物ベースのまま2つの飼料を比べると誤った判断につながりかねません。乾物ベースで表すことで、生草・サイレージ・乾草・濃厚飼料など、水分量が大きく異なる飼料同士でも公平に比較できます。
使い方
現物(水分を含んだ状態)の飼料分析値に記載された栄養%を入力し、続いて飼料の水分%を入力してください。乾物100%ベースに換算した栄養価と、その飼料の乾物含量が表示されます。
計算式の解説
飼料の乾物含量は 100 − 水分% で求められます。栄養価を完全に乾燥させた状態へ換算するには、現物ベースの栄養価を乾物の割合で割り、100を掛けます。
$$\text{乾物\%} = \dfrac{\text{現物ベースの栄養価}}{100 - \text{水分\%}} \times 100$$
水分が少ないほど乾物ベースの値は現物ベースの値に近づき、水分の多い飼料では値が大きく跳ね上がります。
計算例
あるサイレージを分析したところ、現物ベースで粗タンパク質9%、水分65%でした。乾物含量は \(100 - 65 = 35\%\) となります。乾物ベースの粗タンパク質は $$9 \div 35 \times 100 = 25.71\%$$ です。つまり、湿った状態ではタンパク質が低く見えるサイレージも、水分を除けば実際には25.7%という十分なタンパク質含量だとわかります。
よくある質問
そもそもなぜ乾物ベースを使うのですか? 栄養価を統一された基準にそろえることで、水分量の異なる飼料同士を正しく比較し、給与設計(飼料設計)を正確に行えるからです。
入力する水分はどの値を使えばよいですか? 飼料分析の結果や飼料タグに記載された水分を使ってください(\(\text{乾物\%} = 100 - \text{水分\%}\))。
水分を100%にできますか? いいえ。それは飼料がすべて水分で乾物がゼロという意味になり、換算が定義できません。100未満の値を入力してください。