この換算ツールについて
本ツールは日本の伝統的な長さの単位を扱うものです。大工が用いる物差し「曲尺(かねじゃく)」で測った尺貫法の長さを、メートル法(メートル)に換算します。これらの単位は現在の日常生活ではほとんど使われておらず、ここでは教育・歴史・伝統建築への関心を目的としてご紹介しています。なお、大工が使う曲尺の尺は、和裁などで使われるやや長い「鯨尺(くじらじゃく)」の尺とは異なります。本計算では曲尺を用います。
単位について
尺貫法は尺を基準とした十進法ですが、一つだけ例外があります。
1丈=10尺、1間=6尺、1尺=10寸、1寸=10分。基準となるのは法律で定められた値 1尺=10/33メートル(およそ0.30303m)で、日本のメートル法移行に関する法令で定められたものです。0.303と丸めず、正確な分数 \(\frac{10}{33}\) を用いることで、より精度の高い結果が得られます。
使い方
お手元の値を、わかる単位の欄に入力し、それ以外の欄は0のままにしてください。本ツールは各値を尺に換算して合計し、その総計に \(\frac{10}{33}\) を掛けてメートルを求めます。まとめた計算式は次のとおりです。
$$\text{メートル} = (6 \times \text{間} + 10 \times \text{丈} + \text{尺} + 0.1 \times \text{寸} + 0.01 \times \text{分}) \times \frac{10}{33}$$
計算例
たとえば、1間・2尺・5寸を測ったとします。合計の尺数は
$$1 \times 6 + 2 + 5 \times 0.1 = 6 + 2 + 0.5 = 8.5\ \text{尺}$$
メートルは
$$8.5 \times \frac{10}{33} = \frac{85}{33} = 2.5758\ \text{m}$$
となります。1尺だけなら \(\frac{10}{33} = 0.3030\ \text{m}\)、1間(6尺)は \(\frac{60}{33} = 1.8182\ \text{m}\) で、ちょうど人の背丈ほどです。
よくある質問
なぜ0.303ではなく10/33なのですか? 法律で1尺は正確に10/33メートルと定められているため、分数で表した \(\frac{10}{33}\) こそが正確な値だからです。
間は何に使う単位ですか? 間は建築の基準寸法(モジュール)です。標準的な畳1枚は6尺×3尺で、部屋の広さは畳の枚数で数えるため、間を基準とした寸法はそのまま間取りに対応します。
メートルからこれらの単位に逆換算できますか? いいえ、本ツールは尺貫法からメートルへの一方向のみの換算です。