小児用気管チューブ(ETT)サイズ計算ツールとは?
この計算ツールは、小児患者の年齢をもとに適切な気管チューブ(ETT)の内径と経口挿入長の目安を算出します。小児の気道管理やPALS(小児二次救命処置)の講習で広く教えられている、年齢別の代表的な計算式を採用しています。算出される値はあくまで臨床上の出発点であり、必ず直接視認(喉頭展開)、カプノグラフィ、聴診、胸部画像などで確認する必要があります。本ツールは一般的な臨床リファレンスであり、専門的な判断に代わるものではありません。
使い方
お子さまの年齢を「歳」単位で入力します(4.5歳のように半年単位での入力も可能です)。続いて、カフ付きチューブとカフなしチューブのどちらを使用するかを選択してください。計算ツールは、推定内径(ミリメートル)と、口唇から気管中央までを目安とした推奨挿入長(センチメートル)を表示します。
計算式の解説
広く用いられているCole(コール)の式では、カフなしチューブのサイズを次の式で推定します。
$$\text{ETT Size} = \frac{\text{Age (years)}}{4} + 4.0$$
現在主流のカフ付きチューブはやや小さい内径を用いるため、定数を3.5に下げます。
$$\text{ETT Size} = \frac{\text{Age (years)}}{4} + 3.5$$
挿入長は、求めたチューブサイズに3を掛けた値で概算します。
計算例
カフなしチューブが必要な4歳児の場合:
$$\text{ETT} = \frac{4}{4} + 4 = 1 + 4 = 5.0 \text{ mm}$$
挿入長=\(5.0 \times 3 = 15 \text{ cm}\)。同じ4歳児にカフ付きチューブを選択する場合:
$$\text{ETT} = \frac{4}{4} + 3.5 = 4.5 \text{ mm}$$
挿入長=\(4.5 \times 3 = 13.5 \text{ cm}\)となります。
よくある質問(FAQ)
新生児や乳児にも使えますか? 年齢別の計算式は、おおむね1〜2歳以上の小児を対象としています。新生児や小さな乳児では、年齢ではなく体重・身長に基づいたサイズ選択を用います。
他のサイズのチューブも準備すべきですか? はい。解剖学的な個人差があるため、推定値より0.5 mm大きいものと0.5 mm小さいものを、常にあわせて準備しておきましょう。
カフ付きチューブはなぜ小さいのですか? 膨らませたカフが気道を密閉するため、内径がやや小さくても十分なシールが得られます。これにより粘膜への損傷も軽減できます。