この双曲線正割計算機でできること
このツールは、入力した任意の実数に対して双曲線正割(hyperbolic secant、sech(x)と表記)を計算します。双曲線正割は、微分積分学・物理学・工学のさまざまな場面で使われる6つの双曲線関数のひとつです。たとえば、垂れ下がった鎖(カテナリー)から導かれる釣鐘型カーブの形状を表したり、特定の波動方程式やソリトン方程式の解に現れたりします。このツールでは、sech(x)とあわせてcosh(x)(双曲線余弦)も表示します。両者は直接関係し合っているためです。
入力欄について
- 数値(x):任意の実数を入力できます。正の数、負の数、小数、ゼロのいずれでも構いません。この1つの数値が、双曲線関数に与えられる引数となります。
計算式
計算は2つのステップで行われます。まず双曲線余弦を求めます。
- cosh(x) = (eˣ + e⁻ˣ) / 2
双曲線正割は、その逆数として簡単に求められます。
- sech(x) = 1 / cosh(x) = 2 / (eˣ + e⁻ˣ)
内部では、eˣとe⁻ˣをそれぞれ計算し、両者を足し合わせ、その和を使ってcosh(x)とsech(x)の両方を導き出します。cosh(x)はゼロになることがなく(x = 0のときに最小値1をとる)、そのためsech(x)は常に定義され、必ず0から1の間の値になります。
計算例
たとえばx = 1を入力した場合:
- e¹ ≈ 2.71828、e⁻¹ ≈ 0.36788
- その和 ≈ 3.08616 なので、cosh(1) = 3.08616 / 2 ≈ 1.54308
- sech(1) = 1 / 1.54308 ≈ 0.64805
したがって、計算機はsech(1) ≈ 0.6481を返し、あわせてcosh(1) ≈ 1.5431も表示します。
よくある質問
sech(0)はいくつですか? x = 0のとき、eˣとe⁻ˣはどちらも1になるため、cosh(0) = 1、そしてsech(0) = 1/1 = 1となります。これはsechがとりうる最大値です。
sech(x)が負やゼロになることはありますか? いいえ、ありません。cosh(x)は常に1以上であるため、sech(x)はすべての実数の入力に対して0より大きく1以下の範囲に収まります。xが正・負どちらの方向に大きくなっても、sech(x)は0に近づきますが、決して0に達することはありません。
負の数も入力できますか? はい、できます。sechは偶関数であり、sech(-x) = sech(x)が成り立ちます。つまり、-2を入力しても2を入力した場合と同じ結果になります。