この計算ツールでできること
対象は日本国内のみです。このツールは、日本弁護士連合会のかつての報酬会規(2004年に廃止・自由化)にもとづいて、弁護士費用の相場を計算します。現在、日本では弁護士費用は自由化されており、各弁護士が自由に料金を設定できますが、いまでも多くの弁護士がこの旧報酬会規を相場の目安として参考にしています。ここで表示される金額はあくまで概算であり、法的なアドバイスではありません。実際の費用は、事件の難易度や担当する弁護士によって変わります。
使い方
まず事件の種類(訴訟、調停・示談、契約交渉、または支払督促)を選びます。次に、経済的利益の額を万円単位(1万円=10,000円)で入力し、消費税率を設定してください。計算すると、依頼時に支払う着手金、解決に成功した場合に支払う報酬金、そしてその合計額が表示されます。表示される金額はすべて消費税込みです。
計算式の解説
経済的利益の額 \(x\)(円に換算)に対して、次の累進的な基準額 \(f(x)\) を求めます。300万円までの部分は8%、300万円超〜3,000万円までは5%、3,000万円超〜3億円までは3%、3億円を超える部分は2%です。着手金は \(f(x)\)、報酬金はその2倍の料率、つまり \(2f(x)\) で算出します。さらに、それぞれに事件種別の係数(訴訟は1.0、調停・示談および交渉は2/3、支払督促は1/2)を掛け、最後に消費税の倍率(1 + 税率/100)を掛けます。
$$\text{Total} = (f + 2f) \cdot m \cdot \left(1 + \frac{\text{Tax \%}}{100}\right)$$$$\text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} x &= 10000 \cdot \text{Benefit (man-yen)} \\ f &= 0.08\,\min(x,\,3{,}000{,}000) \\ &\quad +\ 0.05\,\min(\max(x-3{,}000{,}000,0),\,27{,}000{,}000) \\ &\quad +\ 0.03\,\min(\max(x-30{,}000{,}000,0),\,270{,}000{,}000) \\ &\quad +\ 0.02\,\max(x-300{,}000{,}000,0) \\ m &= 1\ (\text{Litigation}) \end{aligned} \right.$$
計算例
訴訟事件で、経済的利益が1000万円(10,000,000円)、消費税8%の場合。\(f = \) 300万円の8%(240,000円)+ 次の700万円の5%(350,000円)= 590,000円。
$$\text{着手金} = 590{,}000 \times 1.08 = 637{,}200\ \text{円}$$$$\text{報酬金} = 1{,}180{,}000 \times 1.08 = 1{,}274{,}400\ \text{円}$$$$\text{合計} = 1{,}911{,}600\ \text{円}$$
よくある質問
これは法律で決められた金額ですか?いいえ。報酬会規は2004年に自由化(廃止)されており、あくまで一般的な目安にすぎません。
「経済的利益」とは何ですか?おおむね、その事件で問題となっている金銭的な価値のことで、請求額や回収できた金額などを指します。
なぜ費用が2種類あるのですか?日本の弁護士費用は、依頼時に支払う「着手金」と、解決に成功した場合に支払う「報酬金」に分けるのが一般的だからです。