この計算機でできること
これは、江戸時代の五街道のひとつ「甲州街道」を歩く人や歴史ファンのための日本専用ツールです。甲州街道は東京の中心・日本橋から、長野県の下諏訪までを結んでいました。出発の宿場と到着の宿場を選ぶだけで、その区間の距離をメートル、里・町・間(けん)といった日本の伝統的な長さの単位、そして自分の歩幅で換算した歩数で表示します。
使い方
プルダウンから出発の宿場と到着の宿場を選びます。各宿場には日本橋からの累計距離が登録されているので、ツールは2地点の差の絶対値を求めるだけです。次に歩幅を選びます(40〜80cmが多くの方に当てはまります。275cmは、短距離選手ウサイン・ボルトの歩幅を再現したお遊びの設定です)。表示される距離は旧街道沿いの歴史的な概算値であり、現代の道路距離ではありません。
計算の仕組み
距離Dは、2つの累計値の差の絶対値です。歩数はDを歩幅で割り、整数に丸めた値になります。伝統単位には法定のメートル換算を用います。1間 = 60/33 m(約1.8182 m)、1町 = 60間(約109.09 m)、1里 = 36町(約3927.27 m)。ツールはまず里、次に町、最後に残った間(けん)の順に切り分けていきます。
$$ D = \left| \text{Arrival} - \text{Departure} \right| \qquad \text{Steps} = \dfrac{D}{\text{Stride (m)}} $$$$ \text{where}\quad \left\{ \begin{aligned} \text{Ri} &= \left\lfloor \dfrac{D}{3927.27} \right\rfloor \\ \text{Cho} &= \left\lfloor \dfrac{D - 3927.27\,\text{Ri}}{109.09} \right\rfloor \\ \text{Ken} &= \dfrac{D - 3927.27\,\text{Ri} - 109.09\,\text{Cho}}{1.818} \end{aligned} \right. $$
計算例
日本橋(0 m)から府中(30300 m)まで、歩幅60cmの場合。距離 = 30300 m。歩数 = \(30300 \div 0.6 = 50500\)歩。内訳は、\(30300 \div 3927.27 = 7\)里(27490.9 mを使用)、残り2809.1 m = 25町(2727.3 mを使用)、残り81.8 m = 45間。したがって30300 mは7里25町45間となります。
よくある質問
里(り)とは? 里は日本の伝統的な距離の単位で、36町に相当し、現代の換算ではおよそ3.93kmです。
なぜ距離は概算なのですか? これらは江戸時代の街道に沿った歴史的な累計距離で、精密な現代測量ではなく、文化的・観光的な関心のために残されているためです。
江戸方向へ歩いて戻る計算もできますか? はい。ツールは絶対値を使うため、後ろの宿場を出発に選んでも、距離は正の値で表示されます。