追加メディケア税(Additional Medicare Tax)とは?
この計算ツールは米国の制度を対象としています。追加メディケア税は、医療保険制度改革法(Affordable Care Act)によって導入された税率0.9%の税金で、メディケア対象の給与、鉄道退職法(RRTA)に基づく報酬、自営業所得が一定のしきい値を超えた場合に課されます。通常の1.45%のメディケア税に上乗せされる形で、従業員本人または自営業者が負担します。なお、このしきい値は法律で定められた固定額であり、インフレに連動して調整されることはありません。日本にお住まいの方には直接関係しませんが、米国で就労・確定申告を行う方には影響します。
2023年以降の申告しきい値
0.9%が課されるかどうかの所得しきい値は、IRS(米国内国歳入庁)の申告ステータスによって異なります。夫婦合算申告(Married Filing Jointly):25万ドル。独身(Single)、世帯主(Head of Household)、適格寡婦・寡夫(Qualifying Widow(er)):20万ドル。夫婦個別申告(Married Filing Separately):12万5,000ドル。W-2のBox 5に記載されたメディケア対象給与の合計額を入力し、申告ステータスを選ぶと、追加税額の目安が表示されます。
計算ツールの使い方
1. 申告ステータスを選択します。2. メディケア対象給与の合計額、または自営業の純所得を入力します。本ツールが該当するしきい値を差し引き、超過分に0.9%を適用して、課される追加税額を計算します。
計算式
計算はシンプルです。
$$\text{追加税額} = 0.009 \times \max\!\left(0,\; \text{給与} - \text{しきい値}\right)$$\(\max(0, \dots)\) の部分があることで、所得がしきい値以下の場合には追加税が発生しないようになっています。
計算例
独身(Single)で申告する人のメディケア対象給与が30万ドルだとします。しきい値は20万ドルなので、超過分は10万ドルです。追加税額は
$$100000 \times 0.009 = 900$$900ドルとなります。
よくある質問(FAQ)
勤務先が源泉徴収してくれますか? 雇用主は、申告ステータスにかかわらず20万ドルを超える給与について0.9%を源泉徴収する義務があります。そのため、夫婦や複数の仕事を掛け持ちしている方は、確定申告の際に追加で納付したり、逆に還付を受けたりする場合があります。
給与と自営業所得は合算されますか? はい。しきい値の計算において、IRSは両者を合算しますが、まず給与が先に算入されます。本ツールは単一の所得を入力する簡易的な試算を提供します。
純投資所得税(NIIT)と同じものですか? いいえ。3.8%のNIITは投資所得に対する別の税金です。この0.9%は勤労所得(稼得所得)にのみ適用されます。