mEq→mg換算ツールとは?
このツールは、ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム・クロールといった電解質について、ミリ当量(mEq)で表された量をミリグラム(mg)に換算します。mEqはイオンの電荷を考慮した「化学的な結合力」を表す単位であるのに対し、mgは単純な質量を表す単位です。検査値や栄養補助食品、臨床での指示ではこの2つの単位が混在して使われるため、両者の換算は日常的に必要となる作業です。
使い方
まずmEqで表した量を入力し、続いてイオンの原子量(または分子量、g/mol)と価数(イオン電荷の絶対値)を入力します。ツールは当量(equivalent weight)と、換算後の質量(mg)を表示します。主な参考値は次のとおりです。ナトリウム(Na⁺):原子量23、価数1/カリウム(K⁺):39.1、価数1/カルシウム(Ca²⁺):40.1、価数2/マグネシウム(Mg²⁺):24.3、価数2/クロール(Cl⁻):35.5、価数1。
計算式の解説
ポイントとなるのが当量(equivalent weight)で、これは「原子量÷価数」で求められます。イオンの1当量とは、1モル分の電荷を運ぶ量を指します。したがって計算式は次のようになります。
$$\text{mg} = \text{mEq} \times \frac{\text{原子量}}{\text{価数}}$$
1価のイオン(価数1)では当量が原子量と等しくなるため、1 mEq = 原子量に相当するmg数となります。2価のイオン(価数2)では当量は原子量の半分になります。
計算例
塩化カリウム(KCl)20 mEqを、カリウムのmg数に換算してみましょう。カリウムの原子量は39.1、価数は1です。当量 \( = 39.1 \div 1 = 39.1 \ \text{mg/mEq} \)。よって、$$\text{mg} = 20 \times 39.1 = \textbf{カリウム782 mg}$$となります。
よくある質問
カルシウムの価数はいくつを使えばいい? カルシウムはCa²⁺なので価数は2です。カルシウム10 mEqの場合:\( 10 \times \frac{40.1}{2} = 200.5 \ \text{mg} \)となります。
「mEq→mmol」の換算と同じですか? いいえ、異なります。mmolはmEqを価数で割るだけ(原子量は使いません)。一方、mgはそのmmolに原子量を掛けて求めます。
化合物(塩)にも使えますか? 使えます。化合物全体の質量を求めたい場合は、その塩の分子量とイオン全体の電荷を入力してください。元素単体の質量を求めたい場合は、対象イオンの値を使用します。