自然失業率とは?
自然失業率とは、経済が完全な潜在能力を発揮して稼働しているとき、つまり景気後退による循環的失業が存在しないときに残る失業の水準を指します。これは健全な経済であっても避けられない失業を表すもので、2つの要素から成り立っています。1つは摩擦的失業(転職活動中の人や新たに労働市場に参入する人)、もう1つは構造的失業(労働者の技能や地域と、求人とのミスマッチによる失業)です。
この計算ツールの使い方
摩擦的失業率と構造的失業率をそれぞれパーセントで入力してください。ツールが両者を合計し、自然失業率を算出します。この2つの要素は失業のうち「非循環的」な部分にあたるため、その合計が完全雇用の状態でも残り続ける失業率となります。
計算式の解説
基本となる関係は次のとおりです。
$$\text{自然失業率} = \text{摩擦的失業率} + \text{構造的失業率}$$
また、実際の失業率は自然失業率と循環的失業率の合計に等しいため、次のように表すこともできます。\(\text{自然失業率} = \text{実際の失業率} - \text{循環的失業率}\)。どちらの式も、同じ「完全雇用時」の失業率を示しています。
計算例
ある経済で摩擦的失業率が3%、構造的失業率が2%だとします。このとき自然失業率は $$3\% + 2\% = 5\%$$ となります。もし実際の失業率が7%であれば、循環的失業の部分は $$7\% - 5\% = 2\%$$ と求められます。
よくある質問
自然失業率は完全雇用と同じ意味ですか? はい。経済学でいう「完全雇用」とは、失業率がゼロになることではなく、失業率が自然失業率に等しい状態を意味します。
自然失業率は時間とともに変化しますか? はい、変化します。人口構成、技術、労働法制、教育などが摩擦的失業や構造的失業を動かすため、自然失業率は一定ではありません。
循環的失業とは何ですか? 景気後退によって生じる失業のことです。自然失業率には含まれず、完全雇用の状態ではほぼゼロまで減少します。