防御的インターバル比率(DIR)とは?
防御的インターバル比率(Defensive Interval Ratio、DIR)は「防御的インターバル期間」とも呼ばれ、企業が新たな現金収入をまったく得られない状況でも、最も流動性の高い「防御的資産」——現金・市場性のある有価証券・正味売上債権——だけで何日間事業を続けられるかを示す流動性指標です。流動比率や当座比率と異なり、DIRは流動性を「日数」という直感的な数字に置き換えるため、売上が途絶えた場合に企業がどれくらい持ちこたえられるのかをひと目で把握できます。
この計算ツールの使い方
流動資産(現金とそれに準ずる資産)と年間営業費用を入力してください。計算ツールはまず年間営業費用を365で割って1日あたりの平均支出(デイリー・バーン)を求め、次に流動資産をその金額で割ります。算出される結果が、手元資金で事業を維持できる日数です。
計算式の解説
$$\text{DIR} = \frac{\text{流動資産}}{\text{年間営業費用} \,/\, 365}$$(1日あたり営業費用 = 年間営業費用 ÷ 365)。DIRが高いほど、短期的な財務の耐久力が強いことを意味します。「これが理想」という万能の基準値はなく、業種によって適切な水準は異なりますが、多くのアナリストは少なくとも30〜90日分のカバー力を目安とします。
計算例
ある企業が流動資産を150,000ドル保有し、年間営業費用が365,000ドルだとします。1日あたり費用=\(365{,}000 \div 365 = 1{,}000\)ドル。$$\text{DIR} = 150{,}000 \div 1{,}000 = \textbf{150 日}$$つまりこの企業は、流動資産だけでおよそ5か月間、事業を維持できる計算になります。
よくある質問(FAQ)
流動資産には何が含まれますか? 現金および現金同等物、短期の市場性有価証券、そして短期間で現金化される見込みの正味売上債権が含まれます。
なぜ365で割るのですか? 1年間(暦日ベース)を使うことで、週末や祝日も含めた1日あたりの平均的な現金支出が求められるためです。アナリストによっては365ではなく360日や営業日250日を用いる場合もあります。
DIRは高ければ高いほど良いのですか? 高いDIRは流動性が潤沢であることを示しますが、極端に高い値は、より高い利回りで運用できたはずの現金が遊んでいる(眠っている)状態を示す場合もあります。安全性と効率性のバランスが重要です。