PEGレシオとは?
PEGレシオ(株価収益成長率/Price/Earnings-to-Growth)は、広く使われるPER(株価収益率)に「企業の利益がどれだけ速く成長しているか」という視点を加えた指標です。PERが高い株でも、利益が急速に伸びていれば実はお買い得かもしれません。PEGレシオは、こうしたバリュエーションと成長性のバランスを一つの数値で表してくれます。著名投資家のピーター・リンチらがこの指標を広め、「適正に評価された企業のPEGは1前後になる」という目安を示したことでも知られています。
この計算ツールの使い方
まず株式のPER(株価÷一株当たり利益)を入力し、続けて予想されるEPS(一株当たり利益)の年間成長率をパーセントで入力します。ツールはPERを成長率で割り、PEGレシオを返します。大まかな目安として、PEGが1を下回る場合は成長性に対して割安、1前後なら適正水準、1を大きく上回る場合は割高の可能性を示します。
計算式の解説
計算式はとてもシンプルで、$$\text{PEG} = \frac{\text{P/E Ratio}}{\text{EPS Growth Rate (\%)}}$$です。ここで注意したいのは、成長率を小数ではなく整数のパーセント値として使う点です(例:15%なら「15」と入力)。これが標準的な使い方で、PERが15・成長率が15%であれば、PEGはちょうど1.0というすっきりした値になります。
計算例
たとえば、ある企業のPERが25で、アナリストが予想する年間EPS成長率が20%だとします。このときPEGレシオは $$25 \div 20 = 1.25$$ となります。1を上回っているため、成長率に対してやや割高に見えますが、質の高い成長企業の多くは1を超える水準で取引されている点にも留意しましょう。
よくある質問(FAQ)
良いPEGレシオの目安は? 伝統的には、PEGが1.0前後かそれ以下であれば魅力的とされます。ただし、許容される水準は業種や市場環境によって変わります。
実績ベースと予想ベース、どちらの数字を使うべき? 予想成長率を用いる「フォワードPEG」は成長株の評価でよく使われ、過去の成長率を用いる「トレーリングPEG」もあります。PERと成長率は同じ基準(実績なら実績、予想なら予想)で揃えることが大切です。
なぜPEGは誤解を招くことがあるの? PEGは成長予測に依存するため、その予測が外れると結果も狂います。また、利益成長率がゼロやマイナスの企業ではこの指標が機能しなくなります。