コンバインドレシオとは?
コンバインドレシオ(合算比率)は、損害保険(プロパティ・キャジュアリティ=損害・賠償責任保険)会社の採算性を測る最重要指標です。発生損害(保険金)と事業費(経費)を合わせた保険引受コストの総額が、既経過保険料に対して何パーセントにあたるかを示します。コンバインドレシオが100%を下回れば保険引受で利益(アンダーライティング・プロフィット)を出しており、100%を上回れば保険金と経費の支払いが集めた保険料を超え、運用収益で採算を補っている状態を意味します。なお、海外の損保財務指標として使われるもので、日本の損保各社でも同様の概念が用いられますが、計上区分の取り扱いは会社・国によって異なる点にご留意ください。
この計算ツールの使い方
対象期間について、次の3つの数値を入力してください。発生損害(支払保険金に支払備金の増減を加えたもの)、事業費(代理店手数料・管理費・新契約獲得費用など)、既経過保険料(実際に提供した補償に対応する保険料)です。これらを入力すると、コンバインドレシオに加えて、その内訳である損害率と経費率の2つの構成要素を算出します。
計算式の解説
$$\text{コンバインドレシオ} = \frac{\text{発生損害} + \text{事業費}}{\text{既経過保険料}} \times 100\%$$これは、損害率(損害 ÷ 保険料)と経費率(事業費 ÷ 保険料)を足し合わせた値と等しくなります。財務諸表でよく引用される「トレードベース(trade basis)」のコンバインドレシオがこれにあたります。
計算例
ある保険会社で、発生損害が650,000ドル、事業費が300,000ドル、既経過保険料が1,000,000ドルだったとします。損害率=$$650{,}000 \div 1{,}000{,}000 = 65\%$$経費率=$$300{,}000 \div 1{,}000{,}000 = 30\%$$コンバインドレシオ=$$65\% + 30\% = \mathbf{95\%}$$となり、保険料1ドルあたり5セントの保険引受利益が出ていることを示します。
よくある質問
コンバインドレシオは低いほど良いのですか? はい。比率が低いほど、保険料のうちより多くが保険引受利益として手元に残ります。
コンバインドレシオが100%を超えても問題ないことはありますか? あります。運用収益が大きい保険会社であれば、100%を上回っていても全体として利益を確保できる場合があります。
良いコンバインドレシオの目安は? 継続して100%を下回っていれば優良です。業界の長期平均はおおむね95〜105%の水準で推移する傾向があります。