HR・人事システムROI計算ツールとは?
このツールは、HR・人事システム(人事情報システム=HRIS、給与計算、入社手続き、人材管理ツールなど)を導入したときの費用対効果を試算するものです。削減できる時間とコストの価値を、システムの年間費用と比較し、その結果をROI(投資対効果)のパーセンテージで表示します。数値は通貨に依存しないため、円・ドルなどお使いの通貨でそのまま入力できます。
使い方
システムの対象となる従業員数、従業員1人あたり毎月削減できる人事事務の時間、人件費の総コスト時給(給与+諸経費を含む)、その他の年間削減額(コンプライアンス違反による罰金の減少、ペーパーレス化によるコスト削減など)、そして年間のソフトウェア費用を入力してください。ツールは、初年度ROI・年間の総便益・純利益・投資回収までにかかる月数を算出します。
計算式の解説
基本となる計算式は ROI =(純便益 − 費用)÷ 費用 × 100% です。
$$\text{ROI} = \frac{\left(S + \text{Other Savings}\right) - \text{Annual Cost}}{\text{Annual Cost}} \times 100\%$$ $$\text{where}\quad S = \text{Employees} \times \text{Hours Saved} \times 12 \times \text{Hourly Cost}$$純便益は、年間の時間削減効果——従業員数 × 1人あたり月間削減時間 × 12 × 時給——にその他の年間削減額を加えて求めます。ここからソフトウェア費用を差し引いたものが純利益で、これを費用で割るとパーセンテージに換算できます。投資回収期間は、便益が費用と等しくなるまでに必要な「1年のうちの割合」を示します。
$$\text{Payback} = \frac{\text{Annual Cost}}{\left(\text{Employees} \times \text{Hours Saved} \times 12 \times \text{Hourly Cost}\right) + \text{Other Savings}} \times 12$$
計算例
たとえば、従業員50名、1人あたり月2時間の事務時間削減、総コスト時給30ドル、その他の削減額0ドル、年間ソフトウェア費用12,000ドルとします。時間削減効果 \( = 50 \times 2 \times 12 \times 30 = 36{,}000 \) ドル。純便益 \( = 36{,}000 \) ドル。純利益 \( = 36{,}000 - 12{,}000 = 24{,}000 \) ドル。
$$\text{ROI} = \frac{24{,}000}{12{,}000} \times 100 = \mathbf{200\%}$$投資回収期間 \( = \frac{12{,}000}{36{,}000} \times 12 = 4 \) か月となります。
よくある質問(FAQ)
「総コスト時給」には何を含めればよいですか? 基本給だけでなく、社会保険・各種手当・税金・諸経費を加えた総額を、労働時間で割った金額を使用してください。
これは初年度のROIだけを示すものですか? はい、結果は1年分を反映しています。複数年で見るとROIは通常さらに高くなります。導入コストは初回限りである一方、削減効果は毎年継続して得られるためです。
ROIがマイナスになった場合はどうすれば? ROIがマイナスということは、試算した削減効果がまだ費用を上回っていないことを意味します。離職率の低下、ミスの減少、コンプライアンスリスクの回避といった「その他の削減効果」も含めて試算してみてください。