FL比率とは?
FL比率(F=Food=食材費、L=Labor=人件費)は、飲食店経営でもっとも重視される代表的な経営指標のひとつです。食材原価と人件費の合計が売上高に占める割合をパーセンテージで表します。食材費と人件費は飲食店の二大コストであり、店舗側でコントロールしやすい費用でもあるため、この2つをまとめて把握することで経営状態を素早く・的確につかむことができます。本ツールは通貨を問いません。食材費・人件費・売上高の3つを同じ通貨で入力すれば、円でもドルでも結果は同じになります。
このツールの使い方
対象期間の食材原価(F)、人件費(L)、売上高を入力してください。人件費は基本給だけでなく、賞与(ボーナス)や法定福利費・福利厚生費などをすべて含めた総人件費で入力するのがポイントです。計算結果として、FL比率に加えて、食材費比率(原価率)・人件費比率の内訳、FL合計コスト、そして業界の目安と比較した簡易判定が表示されます。
計算式の解説
FL比率(%)は次の式で求めます。
$$\text{FL比率} = \frac{\text{食材原価} + \text{人件費}}{\text{売上高}} \times 100\%$$食材費比率・人件費比率もそれぞれ同じ考え方で算出され、この2つを足し合わせるとFL比率と一致します(検算に便利です)。一般的な目安として、FL比率は55~65%程度に収まるのが望ましく、55%以下を目標値とするのが理想とされています。なお、FL比率が100%を超える場合はコストが売上を上回っている(赤字の状態)ことを意味します。これはエラーではなく正しい計算結果です。
計算例
たとえば、食材原価=300,000、人件費=250,000、売上高=1,000,000の場合を考えます。FL合計コストは550,000となり、
$$\text{FL比率} = \frac{550{,}000}{1{,}000{,}000} \times 100 = 55.0\%$$食材費比率は30.0%、人件費比率は25.0%で、\(30.0 + 25.0 = 55.0\)となり、内訳の合計がFL比率と一致することが確認できます。ちょうど55%の場合、判定は「優良 ― 目標の55%以下を達成」となります。
よくある質問(FAQ)
人件費にはどこまで含めますか? 給与・賞与(ボーナス)に加え、法定福利費や福利厚生費などをすべて含めた総人件費で計算します。
FL比率の目安はどのくらいですか? 一般的に55%前後が目標とされ、55~65%が業界の標準的な範囲とされています。
FL比率が100%を超えることはありますか? はい。食材費と人件費の合計が売上高を上回ると100%を超え、その期間が赤字であることを示します。