課税等価利回り(TEY)とは?
課税等価利回り(TEY)とは、利子が所得税の対象となる課税債が、非課税投資商品の手取り利回りに並ぶためには、いったいどれだけの利回りを上げなければならないかを示す指標です。非課税投資商品の代表例が、米国の地方債(ミュニシパル・ボンド)で、その利子には所得税がかかりません。利子が非課税であるため、表面上の利回りが同じでも、課税される社債や預金よりも実質的な価値は高くなります。本ツールは、この差を均して同じ土俵で比較できるようにするものです。なお、ここで前提としている税制(利子に限界税率で課税される仕組み)は、米国連邦税の典型的なケースを想定しています。州税・地方税の扱いや、日本など他国の税制とは異なる点にご注意ください。
使い方
検討中の債券やファンドの「非課税利回り」と、あなたの「限界税率(所得の最後の1ドルにかかる税率)」を入力してください。ツールは課税等価利回り(TEY)、つまり課税対象の代替商品がこれを上回らなければ得にならない、という税引前の基準利回りを算出します。
計算式の解説
計算式は TEY=非課税利回り ÷(1 − 限界税率) です。
$$\text{TEY} = \frac{\text{非課税利回り (\%)}}{1 - \dfrac{\text{限界税率 (\%)}}{100}}$$(1 − 税率)で割ることで、非課税利回りを税引前ベースに「割り戻す」ことができます。税率が高いほど分母は小さくなり、その結果TEYは大きくなります。つまり、所得税率(タックスブラケット)が高い人ほど、非課税債の魅力が増すというわけです。
具体例
たとえば、利回り3.5%の地方債があり、あなたの限界税率が24%だとします。このとき、
$$\text{TEY} = \frac{3.5}{1 - 0.24} = \frac{3.5}{0.76} = 4.605\%$$となります。つまり、課税対象の債券で3.5%の非課税債と同じ手取りを得るには、約4.61%の利回りが必要になる、ということです。
よくある質問(FAQ)
どの税率を使えばよいですか? 限界税率(最も高い適用税率)を使ってください。課税対象の利子は、まさにこの税率で課税されるからです。米国の地方債では、その債券が州税も非課税であれば、連邦税率と州税率を合算して用いることもできます。
比較対象の課税利回りがTEYを上回る場合は? その場合、課税されるとはいえ、課税商品のほうが手取りの利回りで有利になります。
キャピタルゲイン(売却益)は考慮されますか? いいえ。本ツールは利子利回りのみを比較します。売却益にかかる税金や各種手数料については、別途検討してください。