マークアップと粗利率の違いとは?
マークアップ(原価加算率)も粗利率も、どちらも「利益」を表す指標ですが、何を分母にして計算するかが異なります。マークアップは利益を原価で割った割合で、一方の粗利率(売上総利益率)は利益を売価で割った割合です。この2つを混同するのは、小売やビジネスの価格設定でもっともよくある間違いの一つ。なぜなら、同じ利益額でもマークアップ率は必ず粗利率より大きくなるからです。この計算ツールでは、入力した原価と売価から両方を一度に算出します。
使い方
仕入れにかかる原価(あなたが支払う金額)と、売価(お客様が支払う金額)を入力します。すると、マークアップ率(%)・粗利率(%)・売上総利益(金額)が表示されます。原価に一定割合を上乗せして価格を決めるときはマークアップを、売上に対する収益性を分析するときは粗利率を使い分けましょう。
計算式の解説
売上総利益は、シンプルに \(\text{売価} - \text{原価}\) で求められます。そこから次のように計算します。
$$\text{マークアップ率(\%)} = \frac{\text{売価} - \text{原価}}{\text{原価}} \times 100$$ $$\text{粗利率(\%)} = \frac{\text{売価} - \text{原価}}{\text{売価}} \times 100$$
違いは分母だけ。マークアップは原価、粗利率は売価を分母にします。
計算例
たとえば、原価80ドルの商品を100ドルで販売するとします。売上総利益は \(100 - 80 = 20\) ドル。マークアップ率 $$= \frac{20}{80} \times 100 = \mathbf{25\%}$$ 粗利率 $$= \frac{20}{100} \times 100 = \mathbf{20\%}$$ となります。つまり、25%のマークアップは20%の粗利率に相当するわけです。
※本ツールはドル($)建てで計算しますが、円やその他の通貨でも数式は同じです。金額をそのまま自国通貨に置き換えてご利用ください。
よくある質問
粗利率がマークアップ率より高くなることはありますか?いいえ。同じ原価と売価であれば、マークアップ率は必ず粗利率以上になります。
粗利率は100%を超えることがありますか?いいえ。利益が売価を上回ることはないため、粗利率は100%が上限です。一方、マークアップ率には上限がありません。
マークアップ率から粗利率に換算するには?\(\text{粗利率} = \frac{\text{マークアップ}}{1 + \text{マークアップ}}\) で求められます(いずれも小数で計算します)。