この計算機でできること
リーフタンクや海水魚水槽用の人工海水をつくるときは、RO/DI水(純水)に適量の「海水の素」を溶かして目標の塩分濃度に合わせる必要があります。この計算機は、水量・目標塩分濃度・お使いの製品の添加量という3つのシンプルな数値から、計量すべき塩の量をグラム(およびキログラム)で正確に算出します。どんな水量・どんな目標塩分濃度にも対応しているので、換水のとき、新しい水槽の立ち上げ、調整用バケツへの追加など、さまざまな場面で役立ちます。
使い方
まず純水の量をリットルで入力します。次に目標の塩分濃度を ppt(千分率=g/L)で設定します。多くのリーフタンクでは 35 ppt(25 °C で比重 ≈ 1.026)が目安です。最後に、海水の素のパッケージに記載されている添加量を入力します。これは 35 ppt にするために水1リットルあたり必要なグラム数で、一般的には 36〜38 g/L です。計算機はこの添加量を目標濃度に合わせて比例計算し、入力した水量を掛け合わせます。
計算式の解説
基本となる関係式は $$\text{Salt (g)} = \text{Water (L)} \times \text{Dose (g/L)} \times \frac{\text{Target Salinity (ppt)}}{35}$$ です。人工海水の塩分濃度は溶かした塩の質量にほぼ比例するため、製品が示す 35 ppt 基準の添加量を 目標 ÷ 35 でスケーリングすれば、任意の塩分濃度に必要な添加量が求められます。これに水量を掛ければ全体の質量が算出できます。さらに、すり切り1カップあたり約145gという海水の素のおおよその密度を使って、カップ数の目安も表示します。
計算例
水量100 L、目標塩分濃度35 ppt、添加量37 g/L の場合:目標濃度での添加量 = \(37 \times (35 \div 35) = 37\) g/L、合計 = \(100 \times 37 =\) 3,700 g(3.7 kg)、カップ換算で約25.5杯となります。
よくある質問
使っている製品に添加量の記載がない場合は? 多くの海水の素では 37 g/L を無難な目安として使い、その後、屈折計(比重計)で測定して微調整してください。
塩はいつも一度に全部入れてよいですか? 大部分を加えてしっかり溶かし、濃度が安定したところで測定し、微調整するのがおすすめです。必ず「水に塩を加える」ようにし、逆(塩に水を加える)にはしないでください。
どのくらい正確ですか? あくまで近似値です。塩の密度や製品ごとの組成には差があるため、使用前に校正済みの屈折計で最終的な塩分濃度を必ず確認してください。