販売価格計算ツールとは?
販売価格計算ツールは、目標とする利益率(粗利率)を確実に達成するために、商品をいくらで売ればよいかを正確に算出するツールです。値付けを「なんとなく」で決めるのではなく、1個あたりの原価と希望する粗利率(%)を入力するだけで、必要な販売価格・1個あたりの利益額・それに相当する値入率(マークアップ率)がすぐにわかります。固定の金額ではなく利益率を基準に価格設定をしたい小売店、ECショップ、フリーランス、メーカーの方に欠かせないツールです。
使い方
まず、1個あたりの原価(仕入れた価格、または製造にかかったコスト)を入力します。次に目標利益率(%)、つまり販売価格のうち利益として残したい割合を入力します。「計算する」をクリックすると、必要な販売価格に加えて、1個あたりの利益額と、原価に対する値入率(マークアップ率)が表示されます。
計算式の仕組み
このツールは次の式で計算しています。
$$\text{販売価格} = \dfrac{\text{原価}}{1 - \frac{\text{利益率\%}}{100}}$$
粗利率(マージン)とは、利益を販売価格に対する割合で測ったものであり、原価に対する割合ではありません。利益は最終的な販売価格の中から差し引かれるため、原価に単純にパーセントを上乗せするだけでは正しい価格になりません。「\(1 - \text{利益率(小数)}\)」で割る必要があるのです。利益率が100%に近づくほど必要な価格は無限に大きくなっていきます。利益率100%が数学的に不可能なのはこのためで、すべてを利益として残すには無限の価格が必要になってしまいます。
計算例
たとえば、ある商品の原価が50ドルで、40%の利益率を狙いたいとします。分母は \(1 - 0.40 = 0.60\)。したがって販売価格は $$50 \div 0.60 = 83.33\text{ドル}$$ となります。1個あたりの利益は \(83.33\text{ドル} - 50\text{ドル} = 33.33\text{ドル}\)、値入率(マークアップ率)は \(33.33\text{ドル} \div 50\text{ドル} = 66.67\%\) です。ここで注目したいのは、40%の利益率が66.67%の値入率に相当するという点です。利益率(マージン)と値入率(マークアップ)は別物なのです。
よくある質問
利益率(マージン)と値入率(マークアップ)の違いは? 利益率は販売価格に対する利益の割合、値入率は原価に対する利益の割合です。40%の利益率は、66.67%の値入率に相当します。
なぜ利益率100%は使えないの? 利益率100%とは、販売価格に原価が一切含まれないことを意味し、無限の価格が必要になります。そのため、このツールでは利益率を100%未満に制限しています。
税金や送料は含まれますか? 含まれません。これらを反映させたい場合は、それらをすべて含んだ「総原価」を原価として入力してください。ツールは入力された原価の数値をそのまま使って計算します。