この計算ツールでできること
「商品の原価と、確保したい粗利率が決まっているとき、いくらで売ればいいのか?」——価格設定でよくあるこの疑問に答えるツールです。原価と目標とする粗利率(%)を入力すると、必要な販売価格(売上高)、粗利額(金額)、そして原価に対する値入率(マークアップ%)を返します。計算は純粋な算術のみで、どの通貨でも使えます。表示される通貨記号は見た目だけのもので、計算結果には影響しません。
使い方
1個あたりの原価(C)と、目標とする粗利率(G)をパーセントで入力します(たとえば75%なら「75」と入力)。粗利率は0より大きく、100未満でなければなりません。粗利率を100%にすると原価が売上のゼロ分の一となり、価格が無限大になってしまうためです。入力すると、販売価格・粗利額・値入率がリアルタイムで更新されます。
計算式の解説
粗利率とは、売上高に占める利益の割合のことです。つまり「売上高 − 原価 = 粗利率 × 売上高」が成り立ちます。これを売上高について解くと、$$R = \frac{C}{1 - g}$$ となります。ここで \(g\) は粗利率を小数で表したもの(\(g = G \div 100\))です。粗利額は $$P = R \cdot g$$ で求められ、これは \(R - C\) とも等しくなります。値入率(マークアップ)は、売上ではなく原価に対する利益の割合を表すもので、$$M = \frac{P}{C} \times 100$$ で計算します。粗利率と値入率は同じ数字ではない点に注意してください。たとえば粗利率75%は、値入率では300%に相当します。
計算例
原価 \(C = 125\) で、粗利率75%(\(g = 0.75\))を狙うとします。売上高 $$R = \frac{125}{1 - 0.75} = \frac{125}{0.25} = 500$$。粗利額 $$P = 500 \times 0.75 = 375$$(\(500 - 125\) と一致)。値入率 $$M = \frac{375}{125} \times 100 = 300\%$$。したがって、この商品を500で売れば、1個あたり375の利益が得られます。
よくある質問
粗利率と値入率(マークアップ)は同じですか? いいえ、違います。粗利率は「利益 ÷ 販売価格」、値入率は「利益 ÷ 原価」です。同じ商品でも、粗利率75%・値入率300%というように数字が異なります。
なぜ粗利率は100%未満でなければならないのですか? ちょうど100%になると分母(\(1 - g\))がゼロになり、価格が定義できなくなるためです。100%以上の粗利率は実現できません。
通貨は関係ありますか? いいえ。この計算は通貨に依存しないため、ドルでもユーロでも円でも、どの通貨でもまったく同じように使えます。