このツールについて
収益性指標計算ツールは、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の数値を入力するだけで、世界中の投資家・アナリスト・経営者が使う代表的な収益性指標を一括で算出します。算出できるのは、総資産利益率(ROA)、自己資本利益率(ROE)、売上総利益率・営業利益率・純利益率、1株当たり利益(EPS)、株価収益率(PER)です。列Aに1社(または1期間)の数値を、列Bにもう1社(または別期間)の数値を入力すれば、左右に並べてその場で比較できます。
使い方
まず列Aに金額(通貨は1種類で統一)と株式数を入力します。初期値にはサンプル例が入っているので、動作をすぐに確認できます。比較したい場合は、列Bに2つ目のデータを入力してください。必要な数値がそろった列について、指標が自動で表示されます。各指標は分母がゼロでない場合にのみ計算されるため、データが一部だけでも、算出可能な指標はすべて表示されます。「有効数字」のドロップダウンは表示上の丸め方を変えるだけで、計算結果そのものには一切影響しません。
計算式の解説
ROA=(当期純利益 ÷ 総資産)× 100 は、資産がどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示します。
$$\text{ROA} = \frac{\text{当期純利益}}{\text{総資産}} \times 100\%$$ROE=(当期純利益 ÷ 自己資本)× 100 は、株主の出資に対してどれだけのリターンを得たかを表します。
$$\text{ROE} = \frac{\text{当期純利益}}{\text{自己資本}} \times 100\%$$3つの利益率は、それぞれ売上総利益・営業利益(EBIT)・当期純利益を売上高で割り、100を掛けたものです。
$$\text{利益率} = \frac{\text{利益}}{\text{売上高}} \times 100\%$$EPS=当期純利益 ÷ 発行済普通株式数 で、1株に帰属する利益を示します。PER=1株当たり株価 ÷ EPS は、市場が利益1単位に対してどれだけ支払っているかを表します。
$$\text{EPS} = \frac{\text{当期純利益}}{\text{発行済普通株式数}}, \quad \text{PER} = \frac{\text{株価}}{\text{EPS}}$$なお、マイナスの入力(純損失など)でも、正しくマイナスの指標が算出されます。
計算例
当期純利益100,000、総資産1,000,000、自己資本400,000、売上総利益300,000、売上高900,000、営業利益180,000、発行済株式数50,000株、株価30の場合:
$$\text{ROA} = \frac{100{,}000}{1{,}000{,}000} \times 100\% = 10\%$$$$\text{ROE} = \frac{100{,}000}{400{,}000} \times 100\% = 25\%$$$$\text{売上総利益率} = \frac{300{,}000}{900{,}000} \times 100\% = 33.3\%$$$$\text{営業利益率} = \frac{180{,}000}{900{,}000} \times 100\% = 20\%$$$$\text{純利益率} = \frac{100{,}000}{900{,}000} \times 100\% = 11.1\%$$$$\text{EPS} = \frac{100{,}000}{50{,}000} = 2.00$$$$\text{PER} = \frac{30}{2.00} = 15.0$$ROA=10%、ROE=25%、売上総利益率=33.3%、営業利益率=20%、純利益率=11.1%、EPS=2.00、PER=15.0 となります。
よくある質問
なぜ指標が「N/A」と表示されるのですか? 分母がゼロまたは未入力の場合です(例:ROAには総資産、EPSには発行済株式数が必要)。この場合、結果が定義できないため「N/A」と表示されます。
どの通貨でも使えますか? はい。金額の入力をすべて同じ通貨でそろえれば問題ありません。計算式は通貨や単位に依存せず、どの国でも同じように適用できます。
利益率はパーセント表示ですか? はい。ROA・ROE・各種利益率は100を掛けたパーセント値で表示されます。一方、EPS(1株当たりの金額)とPER(純粋な比率)はそのままの数値で表示されます。