この計算ツールでできること
対象地域:米国(アメリカ合衆国)。このツールは、住宅の評価額(assessed value)に一定の税率を掛けて、年間の固定資産税(プロパティタックス)を概算します。さらに、評価額が毎年一定の割合で上昇する場合に、複数年にわたる税額の推移を予測(または過去に遡って試算)することもできます。あくまで概算であり、特別賦課金(special assessment)、区画税(parcel tax)、住民投票で承認された地方債、各種控除(ホームステッド控除など)といった、実際の納税通知書に記載される項目は含まれていません。なお、これは米国独自の制度に基づく計算であり、日本の固定資産税とは課税の仕組みや評価方法が異なる点にご注意ください。
使い方
評価額(Assessed Value)には、郡の評価担当(assessor)が定めた物件の価値を入力します。多くの場合、直近の購入価格が用いられます。次に、年間の税率(Tax Rate)をパーセントで入力し、出力表の最初の行に表示される開始年度(Starting Tax Year)を設定します。複数年を予測する場合は、年次上昇率(Annual Increase)(評価額が毎年上がる割合)と年数(Number of Years)を指定してください。単年の概算だけで十分な場合は、年次上昇率を0、年数を1のままにしておきます。
計算式の解説
評価額を \(V_0\)、税率を \(r = \text{taxRate} \div 100\)、年次上昇率を \(g = \text{annualIncrease} \div 100\) とします。各年のインデックス \(i = 0, 1, \ldots, N-1\) について、その年の評価額は \(V_0 \times (1 + g)^i\)、固定資産税はその評価額 \(\times\, r\) で求められます。
$$\text{Property Tax}_i = V_0 \times (1 + g)^i \times r$$合計税額は、表示されるすべての年の税額を合計したものです。
$$\text{Total} = \sum_{i=0}^{N-1} V_0 (1+g)^i \, r$$開始年度はあくまで行の見出し(ラベル)であり、計算結果には影響しません。
カリフォルニア州プロポジション13について
カリフォルニア州のプロポジション13(Proposition 13)では、課税対象となる評価額の上昇は年2%が上限とされています(所有権の移転や新築工事による再評価が行われるまで)。この仕組みを反映させたい場合は、年次上昇率を2に設定してください。他の地域や独自の前提で試算したい場合は、任意の値を入力できます。
計算例
評価額 $500,000、税率 1.0%、開始年度 2024年、年次上昇率 2%、年数 3年の場合。2024年:$500,000 → 税額 $5,000.00。2025年:$510,000 → $5,100.00。2026年:$520,200 → $5,202.00。
$$\text{Total} = 5{,}000.00 + 5{,}100.00 + 5{,}202.00 = 15{,}302.00$$
よくある質問(FAQ)
評価額は市場価格(時価)と同じですか?必ずしも同じではありません。評価額は郡の評価担当が定めるもので、特に年次上昇に上限が設けられている地域では、現在の市場価格と異なることがよくあります。
開始年度を変えると結果は変わりますか?いいえ。開始年度は出力表の行を示す見出しにすぎません。計算は評価額・税率・上昇率・年数のみで決まります。
なぜ実際の請求額と違うのですか?実際の納税通知書には、区画税・特別賦課金・地方債などが加算され、各種控除が差し引かれることがよくあります。この計算ツールは「評価額 \(\times\) 税率」という基本部分のみを計算しています。